ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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Tivo, ipod, テレビメディア, そしてヘルスコミュニケーション研究
以前から自分が自宅で使っているTivo(ハードディスク型録画機器)
について紹介しようと思っていたのですが、
最近、Tivoに絡んで色んな論考を見聞きするので
本日はそれらと絡めて考えたことをメモします。
Tivo.gif


参考にしたのは
「大前研一ニュースの視点」メルマガN0.93
12月18日号「ティーボの日本参入」(まだバックナンバーが
ウェブにアップされていませんが、将来この辺からたどれるはず)
と、
「実践ビジネス発想法」さんの
「テレビのプロダクト・プレースメントも
ブログのアフィリエイトも度が過ぎれば嫌われる」

というエントリ。
(僕もアフィリエイト使ってますが、商魂と言うより内容が
文字ばっかりになるのを防ぐ「挿絵」的な目的の方が大きい
ですね:いや、売れれば売れるで良いんですよ、ええ。)

テレビメディアはTivo・ipodなどの発展で
大きく変わろうとしているようです。
テレビを主要な研究媒体の一つとしている私の
ヘルスコミュニケーション研究の視点からも
興味が湧きます。
Tivoは米国で非常に成功しているハードディスクレコーダー(付
DVDプレーヤー)です。日本と違うのは、「Tivo」というのは
個体のハードディスク型録画機器ではなく、日ごろのサービス
とサービス料で成立している商品である、という点でしょう。
つまり、Tivoはどこかの会社が出している録画機器というより、
Tivoという会社が各メーカー(Humaxや日本のToshiba)の
商品に「Tivo」の部分だけバンドルして売り出している商品
である、という部分です(オリジナルのも出ていますが)。

そして毎月の使用料をとる仕組みになっていて
(安いパックだと$12.95/月)、それによって録画機器自体の
値段を安く設定しています(200ドル弱~)。まず単価が
高い日本商品とは決定的にここが違います。

Tivoの使いやすさについては、テレビ番組研究で様々な
日本のハードディスクレコーダーを使ってきた経験から言うと
「非常に快適かつ簡単」に操作できるサービスです。
テレビドラマその他、テレビ番組を対象とした研究を
考えている方には必須のアイテム、と思います。
後ほど述べるHH&Sでも10台くらいのTivoを使って
関連のドラマ番組を多量に録画・整理しています。

シンプルかつかわいいインターフェイスで、直感的に
操作できるようになっています。デモ画面はこちら。


当初はCMスキップ機能が日本での導入に際して
騒がれていたようですが、今や日本で出回っている商品も
CMスキップはできるのが当たり前ですし、
プロダクト・プレースメントの議論もあるようですし、
テレビメディアおよび日本の広告代理店のビジネスモデル
はある程度の変化を余儀なくされるのでしょう。
(プロダクト・プレースメントとはテレビ番組中で
スポンサー契約に基づきCM効果を期待して特定の商品を
使うことです:例)主人公が使うアイテムや飲み物など)

そしてTivoがより発展すれば消費者それぞれが自分が
気に入っているHD付きDVDレコーダーにTivoがバンドルされる
可能性も出てきますし、そもそもこの「HD付きDVDレコーダー」
に限定した考え方自体もTivoには不要かもしれません。

つまり、インテルが準備している「パソコンを
テレビ感覚で扱える半導体Viiv(ヴィーブ)

(来年はじめに発売予定で、すでに40社以上がViiv
対応のコンテンツ配信を計画しているそうです)
などの技術が当たり前になると、テレビと
ハードディスク付きレコーダーとパソコンの
区別が無くなる、または要らなくなる可能性が
出てくるからです。

そうなってくると益々一般の方がテレビなどの映像情報から
医療・健康に関連した「学び・情報収集・行動変容・意思決定」
を行っている可能性が出てきます。
研究ツールとしても価値が高まってきますね。
テレビ番組や映像ファイルを普通の文書のようにより簡単に
扱える(編集・整理・メディア化・検索等)日は、
そう遠くないと思います(今でも随分ラクになりましたが)。

さらにさらに、ipod(まだ持っていないので半分想像ですが)の
発展に伴い、映像が簡単に持ち歩けるようになりました。
ポッドキャスティングやipodを教育メディアに活用する
動きは既にありますし、
ipodをヘルスコミュニケーションツールとして考える
ことは十分可能です。

TivoとViivとipodが連動した世界が動き出せば、
一消費者としてだけでなく、研究者としても
メディア情報を扱う上で非常に効率化が進むと共に、
エキサイティングな研究トピックが増えるように思います。

さて、上記プロダクト・プレースメントの考え方について
少し追記です。プロダクト・プレースメントに関する
細かい説明は「実践ビジネス発想法」さんのエントリを参照
ください。

HH&Sがやっていることと似た構図のように思います。
が、HH&Sがやっているのは、商品のプロモーションを目的
とした金銭契約ではなく(スポンサー契約ではなく)、
「医療健康情報」という公的価値の高い情報を、
テレビ屋さんの都合(とひょっとすると善意?)によって
流通「させて頂く」、というモデルです。

が、やっていることの本質は同じです。
つまり「視聴者が気づかないうちに番組内容とは違う次元の
なんらかの意図をもったメッセージが組み込まれている」
というもの。
それが商品購買を意図したものか、疾病予防・健康行動
を意図した公的利益を向上させる(と専門家や行政が信じて
いるもの)か、の違いだけです。

さてプロダクト・プレースメントの是非に関する議論は
他の専門家に譲るとして、自分が気になるのはHH&Sが
やっていることの「倫理性」です。
プロダクト・プレースメントはちょっとまずいよね、とか
下品だよね、とか業界内規定が必要だよね、という議論と
同様、HH&Sのやっていることは、
どこで担保されるんでしょうか。

医学専門家や各種研究者(コミュニケーション学など)による
Evidence-Based(しっかりとした根拠に基づいた)な
医療健康ネタの組み込みプロセスがあるから、
そしてそれらはあくまでテレビ屋さんの選択であって
押し付けではなく、こちらは番組の質の向上のために
専門的なアドバイスを提供しているだけ(しかも無料で)
だし、我々の業務内容はウェブで公開しているし、
基本的にオープンにしているからいいのだ、
というスタンスです。
HHS.jpg



これでいいのが米国(しかも国費を膨大に使って取り組んで
います)ですが、日本ではどうでしょう。
メディア関係者から「情報源の独占化だ」とか
「医療・製薬業界の陰謀だ」とか言われてしまいそうです
(事実、HH&Sのような取り組みを紹介した際に、
日本のある新聞記者さんにそういわれたことがあります)。

どうなんでしょうか?
確かなのは、米国の一般市民における情報格差が深刻で
ある点(ハイリスクな人が多すぎる)とEBMやその他
医学専門家の根拠(作り)に相当な自信を持っている、
という点の違いは日米のこういった取り組みの発展の違いに
関連していると思います。
(日本の医療業界でEBMといわれているもののほとんどは
英語圏の「根拠」であって、日本人の日本人による「根拠」
作り(つまり研究)が遅れているのは医学界では(まともな
人なら)誰でも知っている事実です:つまり日本の厚生労働省
がHH&Sのような取り組みをしようとしても、その「根拠」の
部分に議論の余地が生じる素地が日本には厳然とある、
ということです)

上記の倫理性に関する自分の結論はまだ出ていませんが、
メディアの方々同様、やはり誠実に職業意識を持って
一つ一つのケースを処理していくことが基本なのだろうと
思っています。

メディアが介在したコミュニケーションにおいて、
「倫理的に」、というのは言うほど簡単ではないと
理解しています(受け手の反応が予想できない部分がある
ので)。また現時点で僕自身が経験不足で理解できていない
部分も多々ありますし、この考察は今後に続けていこうと
思います(毎回オチがなくてすいません)。
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【2005/12/21 19:43】 | お仕事・研究・学び | コメント(0) |
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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