このところ、依頼を頂いた仕事に関して標記のことを
考えることが多い。予防医学上の特定のトピック (例:エイズ予防とか予防接種とか禁煙とか) のためというより、今考えているのはある医療領域だったり、 ある職能に関する普及啓発。 こういう特定の集団や理念の組織が濃密に関連する 営みのための普及啓発事業となると、そもそも論が抜け落ちて いることが多く、考えているとどうにも初歩的なレベルで ひっかっかってしまう。 先方は「普及啓発」といっているけれども、そもそも なんのためにそれをやりたいのでしたっけ? ごく個人的な考察なのですが、考えててわかんなくなったので 考えの整理のためにもここにメモ。
「全体戦略あってのメディア戦略」
というのはソーシャルマーケティングの基本であるし、 企業PRでも組織PRでも同じであろうと思うが、 メディア活用に長けていない集団や組織はここが抜け落ち、 「とにかくマスコミも使って広く喧伝する」こと自体に 魅力を感じたり意味を見出したりする(地味で閉塞的な 状況に対するお祭り的感覚?)。 ともすると何らかの素材(大抵はDVDとかパンフレットとか)を 作ること、やみくもに配布することで「実績」となって 評価調査も無しで終わり、というパターンである。 特に日本的な予算消化型のプロジェクトだと経験上も そうなりがち。 例えば、単に知名度を上げたいだけなのか、 リクルートを含めた行動変容や意思決定を促したいレベル なのか、実地のサービス窓口への誘導で十分なのか、 など、 目的によってとるべき全体戦略もメディア戦略も異なる のだが、その部分の説明や検討が無く「メディアをどう使えば いいか教えてください」的な依頼が散発しているという ことである。 これはその事業全体を統括する管理レベルの人材の責任も 重い。そういったトレーニングや素養を積む場がこれまでの 日本の医療現場や医療政策の場に無かったということの 傍証になるのかもしれない。企業だと広報や企画経営、戦略 部門などが機能すれば問題は少ないのかもしれないが、 医療や保健領域でそういった機能を持つ部署は一部を除き、 ごくごく希薄である。 で、そこで自分のような人間が誠実に仕事をしようと思えば、 何をどうするのがヘルスコミュニケーション上の基本理論や 倫理に合致するのだろうか、と考える。 もちろんクライアントあってのプロジェクトなので、 お金の出所のリクエストに最大応えるのは当然 としても、場合によってはお金の出す人たち(キーパーソン) を教育というか誘導しつつ、本来あるべき方向 (予算目的に合致した中長期的費用対効果を追求した方向) へ導く役も負っているのだなあ(おこがましいが)というのが 「ヘルスコミュニケーション・コンサルタント」 (そんな職業日本にあるのか知らないが:米国には実質そう 機能している人たちはいる)としての役割なのだなあと実感。 留学生活と並行して、MBAで問題解決のトレーニングを ずっとやっているおかげで留学中にUSCで学んだこと以上に 日本の現状の問題点が明確に見えてきたことは、 自身がMBAで学んできたことの意味を確認させてくれる体験で、 それはそれであるレベルで嬉しいのだが、突きつけられた 課題の大きさに呆然とすることもあり、嬉しい反面、 身が引き締まる想いでもある。 同時に「一人じゃ無理だなあ、仲間を増やさなきゃ」とも 痛感する。 これらのトピックに関する考察や報告も(今後もニーズが 消えることは無いと思うので)、可能な範囲で 適宜シェアしたいと思っています。 ![]() |
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2007/11/27 12:58】
| #[ 編集]
![]() |
![]() |
![]() |
|
ブログ内検索
|
|
|
|
プロフィール
|
|
Author:taka
|
|
カレンダー
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
リンク
|
|
RSSフィード
|
|
|
|
Powered By FC2ブログ
|
|
|