ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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5章 記号化過程における「編集機能」
この教科書の自習メモです。


前回に引き続き5章です。印象的だったのは以下。

昨今、多くの病院で患者確認の方法が変わりつつある。
    「杉本さんですね」(メッセージ)
    「はい」(フィードバック)
   という会話に代わり、
    「お名前をおっしゃってください」(メッセージ)
    「杉本なおみです」(フィードバック)
   というやりとりが増えてきた。前者のフィードバック
(=「はい」)が受動的であるのに対し、後者(=「杉本
なおみです」)はより能動的である。

(中略)

つまり、受信者に、より能動的なフィードバック(例:
伝達内容を自分の言葉で復唱させる)を課すことによって、
誤解を防ぎ理解を深めることが可能になる。

また筆者は、コミュニケーションの記号化過程における
「編集機能」の機能不全や過多についても言及しており、
この点もいかに医療者が自覚的でい続けられるか、という
ことの重要性を示す話だなあと思った。

(略)
程度の差こそあれ、人は誰しも自分の発するメッセージを
「検閲」する。つまり、自分の持つ情報をどの程度相手に
与えるべきか、あるいはどのように表現したら自分の本意が
うまく伝わるか、とあれこれ考えながらメッセージを編集
しているのである。



医療者の立場だけでなく、患者側も
「これは誰に聞けばいいのだろう?」とか
「医者に『わかりましか?』と言われてはいと応えた
けど、本当はわからなかった。そういうこと言うと看護師
さんにも怒られるかしら?」的なこと(で、結果として
大事なことを聞きそびれる、など)はしょっちゅうある
ように思う。

米国で息子の入院に付き添って感じたのは、米国は移民社会で
非常にLow-contextな社会なので、確認や質問が非常にしやすい
ことである。わからないことが前提になっているので
聞くことは恥ではないし、それで悪い対応をされたことも
少ない。名前の確認もほぼ毎回、上記のスタイルだった。

繰り返しになるが、この編集機能について最も大事な
気づきは、
「私達は編集している」
ということなのだろう。

医療現場においてこの自覚の上にモードを自在に
切り替える能力が現場にいると自然に備わっていくわけだが、
そのモードの切り替え機能と、その際の情報発信の編集機能
の質や使い勝手は、「教育」やフェイルセーフな「システム」
が機能していない場では、人の資質に左右されるわけである。

自分の癖や問題点は気づきにくい。
医療のように権威構造に頼った業態ではなおのこと。

医療現場で患者も含めて360度評価なんてやったら、
どんなことになるんだろうか?と思ったらやってる病院
やっぱりあるらしい。

特にコミュニケーションに特化してみると面白い結果が
出てきそう。
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【2007/09/29 23:51】 | 参考書籍 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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