ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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コミュニケーションがうまくいかないのは誰のせいか?
この教科書の自習メモです。

前回に引き続き、4章「同時に起こる『発信』と『受信』」で
印象的だった部分をご紹介。

まずはここ
(中略)
この「発信者・受信者の責任分担」という点について、
コミュニケーション学ではどのように考えるのだろうか。
成否に関わらず、発信者・受信者双方の共同責任と捉える
のが最も一般的な考え方である。もちろん、どちらか片方
により重い責任がある場合は多い。しかし、どちらか一方に
その責任を100%負わせる、という発想はコミュニケーション
学にはない。たとえ「聞く耳持たず」の受信者であっても、
そこに至るプロセスに発信者が何らかのかたちで関与して
いる、と考えるのがコミュニケーション学的発想といって
よいかもしれない。
つづき

その根拠となるのが、前述の「発信・受信の同時性」という
原則である。言語・非言語併せて考えれば、どちらか片方が
発信者、もう片方が受信者というわけではなく、お互いに
雪玉や水しぶきをぶつけ合っている存在なのだから、
コミュニケーションがうまく行かなかった場合でも、どちらか
だけに非があるという結論には至らないのである。


この部分、この章で最も感銘を受けました。
USCの講義でも似たようなことを言っていましたが、
改めて日本語で読むとその通り、という感じ。

でも日常、そうは思えず感情的になってしまうんです
よねえ。。医療現場に関わらず家庭生活でも。。。

あと筆者は、医療者をアゴで使う「やっかいな患者」像の
例として傲慢な「社長」タイプというのを挙げています。

それについての記述も白眉なのでご紹介。

(略)
「社長」は、あのような物言いを「変えられない」のでは
なく、「変えたくない」のかもしれない。
(中略)
病室にぬいぐるみを持ち込もうとする子供、スポーツ選手の
ポスターを貼ろうとする若者、どちらもわかりやすい例で
ある。ところが「社長」の場合、固執しているのが
「入院前のコミュニケーション・スタイル」という目に見え
ないものであるだけに、抱える不安に気付いてもらえず、
ただ「難しい患者」というレッテルを貼られてしまうのだ。



コミュニケーション学を学ぶ醍醐味がここに表出している
感じですね。それに気付けると、相手との関係が
全く違うものになるんです。看護師時代を思い出します。

最後に筆者は大学の教え子達に期待する医療者像をこう
表現しています。

彼女達ならきっと、医療者同士で話す時は高コンテキスト、
患者や家族と話す時には低コンテキスト、と必要に応じて
使い分けができる「バイリンガル」の医療者に育ってくれる
だろう・・・・。


看護大学でこういった教育が始まっていることを
非常に頼もしく思います。医療者の端くれとしても、
研究者としても、ビジネスマンとしても、夫としても
父親としても、自分もそうありたいですね。

以上、引用が飛び飛びでわかりにくいかもしれませんが、
この本を読んで頂いて補足してもらえると幸い。
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【2007/09/24 23:59】 | 参考書籍 | トラックバック(0) | コメント(2) |
<<やりたいこととやれること | ホーム | 与える側か受ける側か、それが問題だ>>
コメント
お子さんは大変でしたねぇ。
ぎりぎりのところを臨床で知っているだけに、うちの息子がちょっと入院した時も怖さ100倍って感じでした。

日本に帰ってきたら、うちの大学でコミュニケーションの講義1コマぐらいしませんか?
【2007/09/28 23:02】 URL | J Shimizu #zp8M8PYs[ 編集]
J Shimizuさまコメントありがとうございます。
おお!恐縮です。ご無沙汰しております。
是非やらせてください。来年4月からサラリーマンに
なりますので、働きながら非常勤で教えられる
ところを探しております。
【2007/10/02 05:46】 URL | taka #-[ 編集]
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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