ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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与える側か受ける側か、それが問題だ
本日はお友達のN家の皆様のところにお呼ばれ。
お子さん二人とはヤツがDay Careも一緒です。
奥様が管理人の大学の学科の先輩と知り合いになられた
とのことで紹介していただきました。

紹介していただいたKさんは、こちらで4年臨床ナースを
されている方で、日米の看護事情の違いなど貴重なお話を
聞かせていただきました(Kさんのサイトはこちら:米国で
看護師やりたい方にはすごく有用なサイトですよ
)。
自分の原点(=看護師)に帰る思いでした。

日本の看護業界のために自分がこちらで学んだことが
活かせるか否か、ということを最近良く考えるのですが、
タイミングよくそういう類の原稿の依頼も頂きました。
考えを整理するのに丁度良い機会です。

今日伺ったお話はその原稿を書く上でもとても参考に
なりそうなお話だったので、備忘録代わりにメモを。
Kさんから伺ったお話のポイントは以下。
・看護師として働くなら米国で、患者として医療を受けるなら
日本。
・なぜなら米国は分業が進んでいて、看護師が看護師
として発揮したい一番コアな仕事に集中できるから。
・せっかく米国で豊富に経験積んで、良い人材になっても
日本の看護界が受け入れない、ということがたくさんある。
・日本の看護界の米国に対する羨望と裏腹なコンプレックス
(それに伴う、自己防衛的な反応:イノベーションを阻害)
・米国の方が、臨床現場の知識やノウハウをupdateしている
偉い看護学部の教授や助教授が多い(夏休みを活用して
臨床に出るなどの努力が出来るから)。
・日本の看護師は米国に比べて社会的地位が低い。

以下が自分の感想というか、Kさんと二人で話しながら
言っていたこと。
・一人で何でもやる日本のナースは偉い!
・ナースの質は平均的に日本が高い!
・でも抱え込みすぎてる、という状況は無いか?
(=裏返せば、悪意無く「業務独占、既得権益、単なる保守勢力」
になっていないか?)
・分業は仕組み上、実は可能なのではないか?
・経営上も分業したほうが経営効率が上がる、という
ことは無いか?
・日米でヘルスコミュニケーション上求められる情報の
粒度や質感は異なるのかもしれない。
・看護のためのヘルスコミュニケーション(社会変革戦略、
social normの醸成や変革)とは、最終的に誰のための
ものなのか?

まとまりませんが、原稿のブレストを兼ねて以下、
書いてみます。

単純に考えれば、また医療消費者側からすると
答えはシンプルに医療受益者である「患者やその家族」
であるはずですし、そうあるべきなのだと思いますが、
情報発信、社会的PR、メディアを使ったMedia Advocacy
なんて話になると注意が必要です。そこに至る前提や
根拠は本当に本当なのか、というふり返りが必須です。

今日うかがったお話からも、ヘルスコミュニケーションの
基本からも、「目的は何なのか」という部分が明確である
ことが大事です。

そのためには、ヘルスコミュニケーションのノウハウを使って
達成したいゴールが、誰にとってのゴールなのかが大事です。

素朴な疑問ですが、今の日本で
看護師の地位を向上させれば、それは患者や社会一般の
ためになるんでしょうか。それとも、看護師がハッピーに
働ける環境や社会が構築できれば、それで十分なの
でしょうか。それくらいシンプルな話なんでしょうか。
それとももっとややこしい話なんでしょうか。

医療者のためなのか、患者のためなのか。
つまり、「医療の質」が議論される時に、医療を提供する側の
立場から見た「環境」や「質」についての議論なのか、
医療を受ける側の立場から見たそれらなのか。

そしてそれらは、日米で違いがすごく大きいので、
比較して考えるなら、意識的になる必要がある、という
ところに行き着きます。


医療は人が提供し人が受けるサービスですし、
与える側も受ける側も人あっての営みです。

だからこそ勿論医師や看護師その他の医療専門家の
モチベーションや労働環境があってこその医療、となるわけ
ですが、
では看護に関する社会変革は誰のためにやるべきなのでしょう?

看護師として働くなら米国、患者として医療を受けるなら日本。

この言葉の意味するところをもう少し考えてから
日本の看護業界のために自分が学んだことがどのように
活かせるのか、考えたいと思います。

日本は米国より事態がゆがんでややこしいことになっている
のか、それとも逆にシンプルなのか。例によって国民性が
絡んでくる話なのか、経済の話なのか。

医療全体の議論や文化の議論と合わせて、
考える軸は豊富にありそうです。
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【2007/09/23 23:59】 | LA生活 | コメント(2) |
<<コミュニケーションがうまくいかないのは誰のせいか? | ホーム | 【参考情報】Health 2.0 Conference>>
コメント
ん~、申し訳ないが、説得力に欠けるなぁ。
上記の話では、「看護師として働くなら米国」は納得できた。でも、「患者として医療を受けるなら日本」の理由付けが述べられてませんね。

医療が患者のためだと言うなら、上記の話だけからは、簡単に「じゃあ、日本の医療の方が優れているね」と帰結されると思うけれど。

経営効率は難しい問題ですが、医療経済に関して最も基本的で重要な出発点は、日本では医療の“値段”をお上が決めるというところです。
少なくとも医療に投入されている人件費は日本の方がはるかに少ないけれど、お上が決めた“値段”があまりにも低すぎるために、見た目の人件費の「効率」が悪く出る可能性が高いです。
【2007/09/24 22:24】 URL | 南十字星☆ #-[ 編集]
南十字星☆ さまコメントありがとう。
確かに。患者の側の話は主にお金と品質のブレの
少なさだろうね。こちらほどひどい格差はないだろう
という安心感がある。地域格差はあるにしても。

お上の裁量に依存した仕組みは、お上が間違って
いると容易に是正されないし、(彼らの)善意に
基づいて不利益が増加し、非常に困るという
帰結になるわけで、
「お上は間違わない」という立場でやるには
あまりに表面的なことや省益というロジックが
行動原理として目立ちすぎている気もするし。。。
わからないこと多いです。

ま、「お上の存在感と功罪」は、日本に帰って
仕事の場で実地に体験することなんだろうな、
と今のところぼんやり思っております。
【2007/09/25 00:59】 URL | taka #-[ 編集]
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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