ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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【ドラマStudio 60より】ERでの医師と家族の会話
各ドラマの新シーズンが始まろうとしていますが、
昨シーズン見ていたものの中にこれがあります。
Studio60 on the Sunset Strip

早口のLA英語に慣れるには非常にいい教材になるかも
しれません。適度にエンタメ色強いですし。
見る時間が無くて昨シーズンの最後の方、Tivoったままに
なってたのですが、やっと翻訳仕事しながら耳だけ視聴?
出来ました。印象的だったERでの医者と患者の会話の場面
を少し紹介。

以下の冒頭のプロポーズシーンの後にジョーダン(女性)
が帝王切開後出血が止まらず危険な状態になっていきます。


その際(帝王切開後、赤ちゃんが無事生まれて、母体の
出血に対処し始めた時点)の担当医(若い研修医:専門は
スポーツ外科?)と婚約者ダニー(赤ちゃんの生物学上の
父ではないという設定)の会話が以下。母体は子癇(しかん)
一歩手前で帝王切開になりました。
(子癇は妊娠中毒症によって起こった痙攣発作のことです。
詳しくはこちらなどご参照ください。昨日の
熱性けいれんに続き、けいれん続きですな)
若い医師:Danny,

ダニー:What's going on?

若い医師:Everything is fine. Dr.Bremmer's got her in
surgery.

ダニー:Isn't this taking unusually long time for a C-section?

若い医師:I don't really know. This is my first C-section.

ダニー:Excellent.

若い医師:When we opened her up, we could see right
away there was a deep invasion of the trophoblast
into the superficial muscle. The maternal surface
was irregular, with variable amounts of
fragmentation of the cotyledons.

ダニー:I don't know what any of that means.

若い医師:Yeah, me neither.

ダニー:Doctor?

若い医師:She's bleeding internally because the placenta's
still attached.

ダニー:She's bleeding internally?

若い医師:Yeah,

ダニー:Is that....Is that life-threatening?

若い医師:Well...going to the corner for a newspaper's
life-threatening.

ダニー:Kid, I will beat you up.

若い医師:She's fine. We're gonna remove the placenta and stop
the bleeding.

ダニー:She's fine?

若い医師:She's gonna be fine.

ダニー:She's gonna be fine?

若い医師:Yeah.

ダニー:When...when would you say that's gonna be?

若い医師:Well, we started her off on a local, but now
she's under general anesthesia 'cause she's
at risk for seizure.

ダニー:Yeah. I hear "risk", I hear "seizure".

若い医師:Take it easy. Go cross the street, get a drink.

ダニー:I can't. I'm an alcoholic.

若い医師:Bummer for you.

ダニー:Yeah, I know.

若い医師:I'm gonna go back in there.

ダニー:Hey, Uh, listen, before, you know, I said some
thing about your age. I made disparaging comments
about your age. You guys, you don't ever take
that out on the patients, do you?

若い医師:Yeah, all the time.

ダニー:Doctor...

若い医師:Danny, I'm "Jess", okay? Everything's gonna fine.

ダニー:There's nothing you're not telling me.

若い医師:No.

ダニー:Okay.



長いので台詞はここらではしょりますが、

この後、麻酔が赤ん坊に危険じゃないのか?と
ダニーがこの医師を呼び止めて聞くと、「もう生まれたよ」と
医師(今か今かとやきもきしていたダニー)。

「全て話すといったばかりじゃないか?」「忘れてた」
との会話が続きます。しかもその子は予定日より
3週間早く生まれているので念のためNICUにいるわけですが、
その顛末も説明が無くDannyは切れ気味です。

その様子に医師は「落ち着かせてくれる友達は来ないの?」
ってな調子でダニーを怒らせていることはおかまいなし。
そこにダニーの職場の親友達が駆けつけます。



医師と患者家族(特に出産する婚約者を心配している男性)
のERでの会話としてはさもありなん、という感じです。

基本的にこのドラマはコメディーなので面白くしている
感はありますが、医師の少しふざけたところがダニーを
落ち着かせるためのものなのか、彼の人間性なのか微妙
なところもリアル(コミュニケーション技術を使っている
つもりだとしたらダニーには全く効果が出てませんし)。

この若い医師は「大丈夫ですよ」Everything's fine.
を最初使っていますが、だんだんgonna(~になる)になり
怪しい感じですし、「大丈夫」という言葉が全く家族の
不安を軽減することに貢献していないのも現実にありそうで、
かつドラマとしてもうまいところです。

(親として息子の病状の深刻な説明を医師から受けた経験を
したばかりの管理人としては非常にリアルな部分もあり
ちょっと笑えませんでしたが)

個人的には専門用語いっぱいの説明を受けたダニーが
「全く意味がわからん」と言った後、研修医も
「僕も」と応えた当たりはツボにはまりました。

ドラマが全く大げさでないほど、早口のドクター、
いるんですよね。悪気は無いみたいですが、ネイティブにも
意味わからんもの、外人にはもっとわからんはず
ですな。。。

昨日の杉本先生の本のメモを踏まえて見直すと
このシークエンスが、医療コミュニケーション上も
色々考えるべき素材になっているなと思います。

正に「コンテクスト」の違いを踏まえていない会話の
典型ですね。

そのずれ具合は、時にコメディーに似ている、
のかもしれません。
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【2007/09/18 23:59】 | 〔テレビ・映画〕ぐっときた場面 | トラックバック(0) | コメント(4) |
<<【記事紹介】TV Drama Impacts Viewers’ Health Behavior | ホーム | 前提となるもの(コンテクスト)への理解>>
コメント
まぁ、いるね、こういう医師、どこの国でも。一方的に、専門用語を散りばめてまくし立てるタイプ。ウチの職場なら、Anglo-Saxon系には多い気がするね。あと、インド系。あくまで個人レベルの問題だけど、文化的バックグラウンドと有意に関係しているとも、痛切に感じる。

海外に来て、これは別に日本だけの問題じゃなkんだ、と分かったことは、大きな収穫の一つ。(日本のマスコミ論調によると、日本の医師は欧米の医師に比べて、圧倒的に患者に説明しないことになっているが。)
もちろん、良いことではないが、医療者もしょせん人間である、という原点に行き着くと思う。

同時に、communication contextとの兼ね合いで考えなくてはならないのは、受け手の理解力。素人だから専門用語が分からないのはやむを得ないとしても、そもそもどんなに噛み砕いたって理解が出来ない人、っていうのは世の中に確実に存在する、という事実も無視できないはず。それは単純に理解力の低さの問題であったり、異なる言語や文化背景のためであったり、ときには患者自身の偏った強い先入観(あえて、信条とは言わない。分かるよね?)のためだったりする。
このような相手にも一定の説明義務が医療者に発生するのは当然だが、明らかに余分な労力や時間を要するこのような相手への説明には、上乗せコストを請求できるようにするのが妥当だと思うけれど、どう思いますか?
【2007/09/22 17:41】 URL | 南十字星☆ #-[ 編集]
南十字星☆ さまコメントありがとう。

ドラマ中の医師はアングロサクソンで、
自分が最も早口だと感じた医師はインド系
でした^^;

上乗せコストを言いたくなる気持ちはわかるけど、
例によって加算方式や区分けが難しいね。
米国のPAのようなイメージで、説明専門?の
スタッフとか作ればその人をオーダーしたら
加算、とか出来るんだろうけどね。

職能を増やしたがらない(経営上増やすことが
難しい?)日本では非現実的かな。

結局医師やナースが(追加料金なしで)
仕事増やして対応することになって
双方アンハッピー、ということを減らすのが
難しい状況になるのかしら。
【2007/09/23 02:37】 URL | taka #-[ 編集]
米国医療にはそんな専門職もあるんやな。
まさに機能分化の極致という感じがするけれど、これまた米国ないしは北米に特異的だろう。

もちろん日本にはないし、ここ豪州にもない。(ただし、豪州には、ナースの専門分野として、リエゾンというのがあるが、あくまでナースである。)欧州にもなさそうだ。
これまたやはり、米国の「金満医療」に支えられたシステムと思われるが、いかが?
【2007/09/23 22:22】 URL | 南十字星☆ #-[ 編集]
PAは確かに米国特有だろうね。
http://en.wikipedia.org/wiki/Physician_assistant
実際には説明だけじゃなくて診療の補助を
全般的に行う、ナースよりも医学的な職能、
という感じ。でも医者よりも頻繁に来て説明
してくれるし、患者にとっては頼りに成らないナース
よりは良いし、めったにこない医師よりも
頼りがいのある存在になる。

ま、つまり今の日本の体制でもカバーできる
んだけど、経済上はメリットがあるんだろうね。
ドラッグストア内のin-store clinicや
retail-based health clinicも
Nurse practitionerかPAが責任者に
なってるね。機能分化は米国の十八番だね。
【2007/09/23 23:04】 URL | taka #-[ 編集]
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引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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