ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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そうだそうだ!と思った論文
を見つけたので少しご紹介。

エイズ研究に詳しい日本のある先生から教えてもらった。
(K先生ありがとうございます)
永野玲子さんという製薬企業の方の書いた
「予防とマーケティング」という論文。
(Vol.6 No.3 pp133-137. The Journal of AIDS Research 2004)

その中で我が意を得たり!という部分があったので
以下に引用してご紹介する。

------------------------------------------------
これはソーシャル・マーケティングの医療保健領域の入門書。
非常にわかりやすくいい本です。

--------------------------------------------------
ソーシャル・マーケティングとは、
企業マーケティングのノウハウを
公共の利益を向上することを目的とした活動に
活かすことであり、自分の専門で言うと
最終目的は生活習慣病予防や検査行動、
エイズ・性病予防のためのコンドーム使用や
禁煙などの行動変容ということになる。

ソーシャル・マーケティングは、
自分が学んでいるヘルスコミュニケーション領域の
重要な一方法論であり領域である。

この論文の中で自分が最も激しく同意するのは、
「ソーシャル・マーケティングの日本における
展開可能性と課題」、という章(p.136)の以下の部分だ。
(特に注目して欲しいところの文字の大きさは
私が勝手に拡大しました。その他省略以外は原文ママ。)

-------------------------------------------------
「国内の自治体で理論的理解が進み、すでに適応事例
が多数見られるPRECEDE-PROCEEDモデルやPCM手法等と
比べ、ソーシャル・マーケティング手法は、まだまだ理論や
実際についての認知が低いのが現状である。この背景の
ひとつには、ビジネス用語を連想させるマーケティングという
単語への理解不足や漠とした拒絶反応が挙げられよう。
実質的に導入するには、形成調査によるデータ収集の重視や、

メディアやマーケティング等、

従来の公衆衛生分野の境界を

超えた専門知見を必要とするため


既存業務への圧迫や人員
不足、予算配分等、現場では多くの問題に直面することが
予想される。

加えて国内ではこの手法に

関する専門教育の機会が

ほとんど提供されていないため、

実施経験のある人材の育成が

行われていないことも挙げられる。


また、行動変容に影響を与える影響因子は何かと言った、
行動科学や行動理論に基づいた調査研究や知見の蓄積が
国外に比して少ないことも関連しているかもしれない。」
------------------------------------------以上引用。


自分が学んでいるのは正にこの大きい字の部分、
ヘルスコミュニケーションはこれらを包括する研究領域だ。
マスメディア・Entertainment Education・行動科学・
ソーシャルマーケティング・予防医学・公衆衛生などである。

また、「ソーシャル・マーケティングの理論や適応事例に
関する知識と適用に必要なスキル獲得のための提供機会の
増大」という小見出しで、下記のような指摘もある

---------------------------------------------------
「国外の論文や事例については、現在インターネットを
通じてかなりの量が入手可能であるが、ほぼ全てが
英語によるものである。これは、日々の業務で多忙を
極める現場スタッフにとっては、非常に大きな足かせと
なることが予想される。

まずは日本語版の平易な

入門書やガイドライン、

事例説明のための簡単なブックレット、

良質な英語の原著の翻訳版等の製作

及び配布が必要であろう。


(以下略)」
-------------------------------以上引用。


自分がこのブログを始めてすぐに紹介した
「翻訳して日本に紹介したい本」というエントリは、
正にこの大きい字の部分を自分がやりたい、と宣言したものだ。

自分と同様の主張が展開されているのを知るのは
とても勇気付けられる。
是非これらの翻訳企画を進めたい、と改めて思った。
原著者の直接の協力が得られるものが多いのが強みだ。

ご賛同・ご出資いただける方、
ご興味持っていただける出版社の方、
是非ご連絡ください。
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【2005/12/05 02:20】 | お仕事・研究・学び | コメント(1) |
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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