ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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教科書自習その1:HP&IT chap1(2)
前回に続き、Health Promotion and Interactive Media
(以降HP&ITと略:どっかの会社名みたいですが)

1章についてもう少し。

主なところは他メディアとの比較、先行研究、概念フレーム
ワークの部分

あと、次回以降の方針を整理しました。
ま、興味ない方はスルーでお願いします。
前回紹介した1章の結論をよく読むと感じ取れることだが、
筆者らはinteractive mediaの有効性について非常に自信を
持っている。それは他メディアとの比較や先行研究における
「interactive technologyの優位性」を示したレビュー結果
(メタ・アナリシス的な整理がしてある)からもわかる。

具体的には、
他メディアとの比較では専門家によるカウンセリング、
電話相談、ビデオ、チラシのどれよりも効果・行動変容という
視点で最も優位性が高い結果になっているし、
先行研究でも事前調査+事後調査の差異からinteractive
technologyによる介入の効果を検討したタイプの論文10本の
うち8本がinteractive technology(ほとんどはcomputer
network)のコントロールに対する明らかな優位性を
示していた。

また、コンピューターと他の介入方法の比較を行った11本の
論文中、6本が明らかな優位性、2本がmixed results
(優勢性が高い結果と低い結果の双方が混ざった結果)
という結果を示していた。

以上を踏まえて、社会がこれらを活用する機会を増やさない
限り・・・という文脈に結論でなるのだろう。

次にこの章最後のconceptual frameworkについて。
「インタラクティブメディアを活用したヘルスプロモーション
に関する3ステージモデル」について説明している。

stage1: Implementation and Utilization
どんな技術もまず対象者によって使用されなければ、
介入がきちんと実行されなければ話が始まらない、という
ことでヘルスプロモーションの実施主体(国だったり自治体
だったり病院や学校のような組織だったり)と対象者
(患者や一般市民や学生その他)とtechnology(どのメディアを
使うか、どの環境を使うか)それぞれの中での諸問題と、
相互作用について考えることがこのステージでは重要である。

stage2: User-Media-Message Interaction
この本の大前提になっていることの一つは、
ヘルスプロモーション介入が、実際に効果を発揮するか否か
は、対象者が健康増進に関するメッセージをどのように
processするか(関わり、注意を向け、実用的な知識を
もとに情報を整理する等)と、それらが望ましい結果を
生むか否かに懸かっている、ということである。

どのメディアを使うか、ということに関する重要な問いには
以下のようなものがある。
「なぜinteractive technologyのどの要素が効果的なのか?」
「どの教育メディアが対象者の好みに最も合致するのか?」
「対象者の好みは対象者の学習や問題への対処能力に差を
生むか?」
これらの質問全ての答えは、「そのtechnologyがどのように
開発され、かつヘルスプロモーションのためにどのように
適用されたか」による。

stage3: Health Outcomes
ヘルスプロモーション介入のゴールは、対象者の健康を改善し
維持し、適切な意思決定ができるほどパワフルで効果が持続
するほどのメッセージを提供することである。
効果的であるためには、ヘルスプロモーション介入プログラム
やサービスは健康増進に関連する文脈上の要求に呼応した
やり方でデザインされ、対象者に届けられなければならない。
例として、病院に居るときは予防にやる気がある糖尿病患者でも、
家に帰り、ストレスフルな仕事と家族の食習慣などの環境に
さらされてモチベーションが下がってしまう場合などがある。

つまり、いくらコンピューターとネットワークが
優れた介入方法だとしても、それ単体で目的が完遂できる
はずは無い。
interactive technologyも、他のヘルスプロモーション活動と
同様、対象者を取り巻く
「健康行動とその結果に影響を与えうる社会的・文化的・経済的環境」
の中で統合され、その文脈に呼応した物でなければならない。

ヘルスプロモーションを行う人、健康増進に関して指導的な
立場の人、研究者は介入の効果を上げるために、こういった
社会的要求(社会支援・追跡調査による評価・継続的生涯学習等)
をよく同定して理解する必要がある。


次回以降の方針:
この自主勉強と同時に始めたシリアスゲームジャパンの
自主勉強会
で習ったことをこちらにも活かそうと思います。
若い仲間たちからいろんなことを教えてもらっています。
そのうちの一つが学習心理学のPQRST法
教科書学習を進める際の方法論で、それほど奇抜な
ノウハウではありませんが、改めて教わるとこういった
ことをきちんとやっていない自分に気付きます。

あとマインドマップ
これは輪読会メンバーによる実例が、上記half-real輪読会の
wikiに載っています。

MBAでも習ったのですが、試したことがありませんでした。
英語教科書の理解を深めるのに良さそうです。
早速来週から使ってみます。

というわけで、毎週火曜は以下:
・上記PQRST法に習って各1章分の結論の和訳
・閲読による大意
・事前の質問設定

そして金曜に以下:
・読後の質問に対する答え
・上記自分なりの質問の答えと精読の結果の検討
・マインドマップの作成

というパターンで可能な範囲で進めていきたいと
思っています。

え、火曜って・・・明日だ。
この自主勉強に使える時間は一日のうちで非常に限られて
いますが、効率よく学習する良い訓練です。がんばります。

続きはこちら。
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【2007/06/04 23:06】 | 参考書籍 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

プロフィール詳細はこちら参照ください。

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