今セメスターUSCで唯一聴講していた講義
Augumentation & Advocacyの試験が終わりました。 学んだことのWrap Upに丁度良いと思いDonにお願いして 受けさせてもらったのですが、、、 Fallacy(誤謬)に関する復習が不十分で、わからない問題が そこかしこに・・・反省:-( 悔しいので復習しておきます。 ググったら日本語でFallacy(誤謬)に関して網羅的にかつ きちんと解説したものがあまりないようです。 唯一講義で習ったものに近いことを紹介しているのは この本。著者は期せずして、というかある意味当然なのかも しれませんが、この講義を聴講するきっかけを与えてくださった 津田塾大の鈴木先生。演説内容だけでなく、大統領選の 仕組み、議論やディベートの基礎的なことも学べます。 読みやすいしオススメ!
上記鈴木先生の本のアマゾンの「抜粋」欄に、以下の記述が
あります。勝手に引用。 誤謬とは、誤った理由付けに基づいた発言や議論(a statement or argument based on faulty reasoning)である。 1番目が、「人格攻撃」(ad hominem attack)であり、相手の議論のかわりに相手の人格を攻撃することである。1988年の副大統領候補同士のディベートで、ベンツェン民主党候補が、同じ若い有望な政治家としてケネディに自らをたとえたクエール共和党候補に「私は彼を知っているし、友人だったが、上院議員、あなたはジャック・ケネディにはほど遠い」と攻撃した。 2番目が、「人気に基づく議論 」(ad populum : argument from popularity)であり、提示された政策の利点ではなく、発言者の個人的な人気にあやかって、聴衆に政策の採択を訴えることである。たとえば、レ-ガンが戦略的防衛構想(Strategic Defense Initiative = SDI)を打ち出した時、その実行可能性は明らかではなく、見切り発車できたのは彼の個人的な人気によるところが大きかった。 3番目が、「仮装の敵」 (straw man argument)であり、相手の言っていることを自分に都合よく解釈したり、自分にとって都合のよい例を取り上げて議論することである。たとえば、88年の大統領選挙でブッシュ候補は、デュカキス候補が知事を務めるマサチューセッツ州のボストン湾の汚染をすべて彼の責任にして、彼が大統領になれば全米中が汚染すると選挙民に訴えた。 最後が、偽りの二律背反 (false dilemma)であり、両極端な二つの選択だけを可能なものとして示して、別の選択肢の可能性を排除してしまうことである。たとえば、ブッシュ大統領は2001年9月11日以降、世界に対して"Every nation, in every region, now has a decision to make. Either you are with us, or you are with the terrorists."と二分法のレトリックを使って批判を浴びた。 講義ではこの他に、 Bandwagon:みんな来るからあんたも!的な説得 Appeal to Authority:虎の威を借る〜 Obfuscation/Ambiguity/Equivocation:難解で意味不明な説明で逃げる Appeal to Flattery:お世辞による説得 Appeal to Novelty:目新しさによる説得 False Dichotomy:2分できない議論を白黒で語ろうとする Guilt by Association:「連座制」を取らせる論理 (お前の仲間が~だからお前も〜だ) Hasty Generalization:早合点。 単なる早とちりと戦略としてのものと両方あり Improper Authority:権威「筋」違い Loaded Question:誘導尋問 Post Hoc Ergo Propter Hoc:このあとに,故にこのために 時間的に事後に起こったことを原因として因果を見出すこと。 Non Sequitur:つじつまが合わないこと。不合理・無関係。 「風吹けば桶屋が儲かる」はどうなるんだろう? Red Herring:議論に関係ない話題を持ち出して話をそらす Shifting the Burden of Proof:立証責任の転換: 証明する必要が無いものまでそうすべきかのように押し付けること。 Correlation implies Causation:相関に過ぎないのに因果のように語る False Analogy:謝った類推:広義には上で紹介している Ad Populum, Ad Hominemや以下をはじめ、ここに挙げたもの を含むような気がするんですが。 Slippery Slope:すべり坂論法: (詳しく解説している方を見つけました参照ください) ⇒と、思ったら以前お世話になったことのある児玉先生の 書かれた文章でした!奇遇。 Appeal to Pity:情に訴える:日本人は得意ですね。 物語を通じて説得する、モノを売る、という手法と裏表。 Appeal to Tradition:「そういうもんだから」的な説得は全て これにあてはまりそうですね。 Tu Quoque:他の人もやってるじゃないすか!という主張 Appeal to Fear:脅しで説得 メディアキャンペーンでも良く使われるFear Appealですが、 議論上は誤謬に入るものもあるわけですね。。。 などを習いました。以下のテキストと講義から。 いまいち違いがわからないのとか 定義の具体的イメージがつかめていないのもあり 間違いあったらご指摘いただけたら幸い。 (科学論文の論理展開においても基本となるはずですが、 こうやってきちんと習ったことなかったなあ。。。) 以上の誤謬は、勿論感覚的にはわかるんですが、ディベートの 間、聴衆の前で議論している間に即座に気付き指摘するには 訓練が要りますね(ましてや英語だと×_×)。 正しく議論するために避けるべきFallacyとして、また、 相手の戦略的・意図的なFallacyを見抜いてそれを指摘する ためのリストのような感じでリストアップされているので すが、政治家さんだけでなく、アカデミックな議論をする人、 複数人に対して話をする全ての人、にも必要な素養だと感じます。 こうやって体系的に学ぶと、政治的・学術的議論だけでなく、 日常の会話やちょっとした議論の最中に意識するように なりますね(論理破綻した文章を書きがちな管理人もこれで 少しはましになるかな??自戒したいと思います)。 日本の政治家さんの発言から以上の誤謬を探すエクササイズ とかいくらでも出来そうですね・・・ 今回のPublic Speaking&議論の講義を通して実感したのは、 この領域の理論、スキル、教えるノウハウが大学の学部教育に 浸透していることは、その後の大学院教育の基礎になっている のだなあということ。 管理人も日本の大学(保健・看護・医学系)で長く学びました が、全くといって良いほどそういう技術を学ぶ機会は無かった のでした。探せばあったのでしょうが、こういうコースは 必修にすべきだなと実感しました。 ご専門の方からコメント&TB頂いたので、近いうちに 全体像を整理したエントリ書きたいと思います。 ![]() |
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