ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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人気番組の突然死:「あるある大事典Ⅱ」ねつ造問題
情報娯楽番組をヘルスコミュニケーション・リソースとして
捉えた調査をしたことがあるので(興味ある方はこちら
残念でもあり、ああ、起こるべくして起きたことなのだろう
な、と感じる部分もあり、という印象です。
さして大した結論があるわけではありませんが、感じた
ことを以下にメモしておきます。
(このニュースをご存知ない方はこちら

経済効果に関する試算など誰か(物好きなシンクタンクとか
学者とか)が公開してないかなと調べたのですが、
行き当たりませんでした(どなたか見つけた方が
いればシェア願います)が、この「あるある」に限らず、
みのもんたさんの「おもいッきりテレビ」も含め、
情報娯楽番組の経済効果の大きさはある程度認められている
ことと思います。

番組が取り上げる食材や栄養素に関する事前情報を受けて、
各小売店やスーパーが仕入れの調整を行うのは当たり前の
光景になっていた感があります。
広告効果の大きさは反論の余地の無いことという前提で
以下書きます。
そういう意味で、当該番組の経済効果の大きさを仮定して
考えると、企業が突然死したのに近い意味(その企業の
stakeholdersだけでなく消費者である視聴者にとっての損失)
があるようにも思いました。

勿論、企業と同様、別の番組が取って代わるだけ、消費者
(視聴者)のニーズも変化せず・・・という構図は
一緒なのでしょうね(もし不二家が無くなっても別の会社が
シェアを伸ばすだけでしょう。番組もそれと一緒なの
でしょうね)。

人気番組を作っている下請けプロダクションに友人・知人が
いるのでプロダクション側の事情やキー局との力関係や仕事の
大変さ(寝られない:その割りに給料は大した事無い)は
ある程度理解しているつもりですが、
それが言い訳になるわけでもありません。

詳しい方に聞いたのですが、そもそも商売としても、
「不正をして得られる利益は、不祥事発覚による突然死や
損失額に比べて非常に微々たるもの」らしいですね。
そういう事実を踏まえ、大人な、というか当たり前の
基準を経営者やリーダー(恐らく企画レベルでは
プロデューサー・放送作家)が遵守すべきと思います。

映像メディアという形態の性質上、やらせ体質を根絶する
ことは難しいと考えますが、(人の問題だけでなく、
映像メディアという形質そのものに「やらせ」DNAが
あると管理人は考えていますので:良い悪いでは無く)
「情報」を売りにしている番組くらいはコンプライアンスに
自覚的であって欲しいというのが視聴者の素朴な感覚と
思います。活字メディアでいう著者校正のようなことが
出来ない仕組みもこの体質を助長していると推測します。

納豆ダイエットに言質を与えた専門家はこの点を
(出来上がりや自分のコメントがどう使われるか専門家
は何も関与できない・通常チェックもさせてもらえない)
理解していたのでしょうか。していたら協力しなかった
かもしれませんね。そういう意味で専門家のメディア・
リテラシーは科学コミュニケーション的にも非常に
重要だということがわかります。

でもきっとそういう専門家の完パケ・チェックなどは
今後も行われないんだろうな(そんな時間無いだろうし)。
じゃどうするか?
現行、作り手が気をつけるしか無いという結論になりますな。

テレビ業界全体としてはそれでいいんでしょうか。
というかそれでこういうことを起さない現場に出来るんでしょうか?
映画業界で少しだけ現場の論理を垣間見た人間としては
さらに時間的にタイトなテレビ業界でそれは難しいように
思います。経営者の決断が問われる事件かもしれませんね。

こういうことを繰り返して業界常識やテレビ業界のコンテンツ
に関するコンプライアンス意識が健全化することを祈ります。

でっちあげをせずに根拠に基づいてこの番組を作った
別のスタッフの方の健闘と名誉を称えると共に、
1つの時代を築いた番組のご冥福を祈ります。
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【2007/01/22 23:18】 | 時事問題・雑感 | トラックバック(0) | コメント(5) |
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コメント
先日、「ぼく、時々、『あるある…』の監修をアルバイトでやってます」という教授にお会いしたばかりでした。栄養関係ではない先生でしたが。やっぱり、アルバイトで、全部チェックなんて、しませんよね。すべて、制作会社の責任、で事を終わらせず、では、どうあればいいのか、という議論、本当に必要だと思います。
【2007/01/29 20:14】 URL | medwriter #-[ 編集]
medwriterさん、コメントありがとうございます。
テレビ側が「させない」というのが本当でしょうね。
今回の(そして今後も起きるであろう)問題は
組織の構造上の問題、経営の問題と思います。
トップの今後の意識と対応が問われますね。
現場レベルでは本質的な対策を出すのが
難しい問題と思いますし。

依頼される専門家もメディアの論理にナイーブ
ではいられないと言うか、自己防衛の手腕を
持たないと巻き込まれますね。
多少の誤解や歪曲はメディア・アドボカシーには
つき物ですが、こうなって(捏造&突然死)しまって
はアドボカシー以前の話です。
【2007/01/31 04:34】 URL | taka #-[ 編集]
ぼくの印象は、批判覚悟で言いますが、「しょせんマスコミの人間なんてこの程度」というものです。
マスコミの人間に最も必要なものは、「自分たちは素人である」という認識ではないでしょうか。政治部の記者は政治のプロじゃない、スポーツ記者だって別にスポーツのプロじゃない、この手にはびこる健康番組だって同じことです。実際の厳しい現場を傍で眺めているにすぎません。でも、自分もプロであるような錯覚に陥ってきて、分かってもいないくせに、「プロ面」して報道してしまうことにすべての問題点の出発点があります。要するに謙虚じゃないのです。もちろん、その番組に製作協力するアホ専門家も問題ありですが、だいたいそんな番組にでる「専門家」でロクなレベルの奴はいないでしょう。

そして、視聴者側のメディアリテラシーのなさももちろん問題。しかし、社会がより安易な方に低俗化している中で、メディアリテラシーの向上を期待するのもいささか望み薄か。でも、重大なのは、今回の納豆にしろ、少し前のTBSの白いんげんにしろ、健康被害ないしは無駄金を使わされた視聴者はあくまでも被害者なのに、マスコミ側に損害補填をしてもらえないことです。

一方で、報道の自由は民主主義の根幹です。そこを維持しながら報道を正すには、ぼくは解決策は一つしか思い当たりません。すなわち、報道内容に対する結果責任をとらせること、つまり明らかな「誤」報道に対する罰則規定の導入です。劇薬は承知ですが、もう検討しなければならない末期段階です。
【2007/01/31 09:21】 URL | 南十字星☆ #-[ 編集]
南十字星さん、報道の自由の根幹に関わる問題というご指摘、まったく同感です。
私自身、マスコミの末席にいる人間として、「あるある事件」は、他人事で済ませられない問題です。白状しますと、記者の時代にも、人名ではなく、人権に関わる大失敗をしたことがあります。そういうわけで、厳しいご意見に、胃が痛くなりそうです。
【2007/01/31 18:46】 URL | medwriter #-[ 編集]
南十字星☆さんコメントありがとうございます。
深くて長い溝は中々埋まりそうに無いね。
その時間枠の放送を3ヶ月禁じるとか
そういう極端なサンクションを導入しない限り
無くならないのかもね。
大体経営者が本気でなくそうと(無くせると)
思ってない印象があるね。

メディアの話は尽きないね。
【2007/02/02 23:15】 URL | taka #-[ 編集]
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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