ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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「いじめ、または報復⇔和解」の構造:ドラマFriday Night Lightsに学ぶ
このドラマについてはちょこちょこ紹介してますが、
先週はいじめ(というかルールを破ったものに対する報復)
についてのエピソードがあったので
それについてちょっとメモ。
"It's different for Girls"(12/14放送)
lylafnl_109_01.jpg


あらすじ:
高校アメフトのスターQB選手だったジェイソンは
大事な試合で自分のミスを取り返そうとタックルして
脊髄損傷し車椅子生活へ。かわいい彼女ライラは献身的に
彼を支えますが、自分の状態を受容できないジェイソンは
イライラして彼女にあたります。将来への不安やジェイソン
の態度に耐え切れなくなった彼女は、「ジェイソンの怪我は
自分のせいだ」と自責の念に苦しみ自暴自棄になっている
ジェイソンの親友リギンスと気持ちの波長が合ってしまい
深い仲へ。
あらすじ続き:
で、この不貞がなぜかばれます。ジェイソンの
変わりに報復をしてやると意気込んだアメフトの
チームメイトからリギンスは夜トラックに乗っている
ところを襲われ、トラックの窓をバットで全て割られます
(直接なぐったりはされてませんでしたが)。
リギンスはなされるがまま、それを受け入れます。

その後、ピンチにたったアメフトの試合でリギンスの献身的な
働きをチームメイトが認め(彼はチーム一タフなプレイヤー
という設定です)、試合中に双方(リギンスに罰を与えた
正義感の強いチームメイトとリギンス)は和解するのでした。

ライラは執拗にロッカーに落書きされ、噂され、シカトされ、
ウェブサイトで揶揄されます。チアリーディングの練習中や
試合中にもチームメイトや周囲が罵詈雑言を浴びせます。
(狭い街なので当然親世代や大人も興味深々で街中を
歩く彼女を見ます)

親にもばれて両親は心配しますが、本人が解決しないと
いけません。コーチの奥さんも相談に乗ります。
リギンスが「周りがなんと言おうとほうっておけ」と
言いますが、ライラは「女の子の場合は違うのよ」と
言って精神的に不安定になり、
チアリーディングの大事な大会も棄権しようとします。
が、リギンスの再三の説得と謝罪(ジェイソンとライラ
双方へ)によってライラは本来の自分を取り戻し、
チアリーディングの大会に吹っ切れた顔で望むのでした。


彼女がかわいくて元地元のヒーローと付き合っている
チアリーダーのキャプテンだった
こともやっかみを強くしたのでしょう。
「ルールを破った人間に対する報復」と「いじめ」の構造
が交錯するエピソードでした。

映画(多発性硬化症を扱った『GO NOW』:マイケル・ウィン
ターボトム監督)などでこれまでも使われている
エピソードパターンで特に目新しくもないのですが、
テキサスの田舎の高校における独特の閉塞感というか
「ルールを破ったものに対する報復⇔和解」のプロセスが
明確で激しくてそして和解後はあっさりしていて、
「アメリカ的だなあ」と日本との違いを
感じて妙に感心したのでした。
映画「リリィ・シュシュの全て」との湿度や温度の
余りの違い(閉塞感はどちらも肝だけど)・・・


リギンスはアメフトチームという狭い世界で報復⇔和解の
プロセスを経ればよかったのですが、ライラは女性という
こともあって「報復」の内容が非常に女の子的というか
ねちっこく陰湿な内容でした。

手広く事業をやっている実業家の親を巻き込んで結果として
コミュニティーの報復(村八分?)を一身に
背負うことになります。「女の子は違う」というタイトルで
すが、今回のエピソードには、ジェンダー問題だけでなく、
米国独特の風土という要素も関与しているように感じました。

日本では多分こういうパターンで「報復⇔和解」という
プロセスをあっけらかんと(特にリギンスのように)
経ることは少ないように思います。
もっと潜在化するというか、「いじめ」に結びつくの
かもしれません。

結論としてはいじめられている側が変わらない限り、
いじめや報復の構図は維持され、行き着くところまで
行くのだと思います。最後のシーンでライラの吹っ切れた
ような表情と堂々とした態度に戸惑った周囲の女の子
たちや大人の表情のコントラストがそれを物語っています。

いじめる側(報復する側)の集団心理は加害者意識が
希薄になり怖いものです。この点は日米一緒ですね。

今年は日本で「いじめ自殺報道」が相次いだ印象がありました。
リギンスにしてもライラにしても自分の侵した罪に苦しみ
ますが、しかし自殺は考えない。そういうエピソードでは
ありません。日本の自殺率の高さは米国でも注目されて
いますが、日米差について考えさせられるエピソードでした。

ここの資料
ではティーンネイジャーの自殺率は
米国のほうが高いですが、一般には日本は自殺大国の
ように思われている感があります。

まとまりませんが、罪の意識の違い・恥じの文化・
自殺に関する現状を考える上で、いじめや
「報復⇔和解」のプロセスの違いを感じるのでした。
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【2006/12/17 23:57】 | 〔テレビ・映画〕ドラマFriday Night Lights | トラックバック(0) | コメント(0) |
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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