ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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【記事紹介LA times】「医者は牧師じゃない」・・・けれど
今日はUSCのお友達の佐藤さんが遊びに来てくれました。
ヤツもお客さんの来訪に千鳥足ではしゃいで(?)おりました。
ゴルフの練習・地元観光・晩御飯・近所の"Seaside Ranches"
の街をあげてのクリスマス・イルミネーション見学
(後日写真付きで報告します)、
と、久しぶりに全く仕事をしない1日を過ごしました。
リフレッシュして仕事再開です。

先日の医療ドラマの記事の解説を・・・と思っていたら
別に気になる記事が。

忘れないうちにこれもクリップ。
Doctors aren't chaplains
The misguided effort to meld religion and medicine.
12/02/06
お医者さんに心のケアやスピリチュアルなレベルまでの
「癒し手」「導き手」としての機能を期待するのは、
生老病死という人生における「慣れない局面」に直面して
寄る辺無く不安を強く抱いている人にとっては
自然なことだと思います。

看護師時代の経験では、信仰や強い信念を持っている方は
この「不安」がそうでない人に比べて少なく、人として
非常に「強い」印象をもっていました。
精神的レベルでいうと比較的若手のお医者さんよりも
患者さんのほうが上にいる、ということもしばしば体験し、
お医者さんや医療者が患者さんから価値観や生き方を
学ぶ、という例も散見しました(今思えば当たり前なのですが)。

そういう実体験を思い起こすと途中までは
自然に入っていける記事でした。
(追記:結論は医学と宗教の混同に警告を鳴らす、
分けて考えるべき、という記事ですが・・・)

共感したのはのはここ。
「肺がんの発症にライター所持(たばこの存在と密接に関連する)
が関係する、というのを我々は科学的に既に立証し知っている
が、同様に宗教的な日々の生活実践や信仰心が病気に関連
するほかの何かの存在(家族・友達・地域社会からの社会的
支援など)を強く示唆するとすると、それはそのまま、
何か深刻な病気になる危険性を下げるかもしれない。」
(相当意訳)

We all agree, for instance, that there is a real connection between lung cancer and carrying a cigarette lighter in your pocket, but no one thinks that the lighter causes cancer. The lighter is a marker of another factor ― smoking ― that has been scientifically proved to cause the cancer.

In precisely the same way, religious practices are likely to be markers of some other factor ― for example, social support from family, friends or the community or, perhaps, the absence of behavioral risk factors ― that may lower the risk of disease.


時代は物質世界からスピリチュアルに向かうといわれて久しい
ですが、今も昔も病気で弱った人の考えることはそんなに
変わっていない気がしますし、人はパンのみにて生きるに
あらず、人は抗生物質と手術のみにて癒されるにあらず。
(コミュニケーションで解決できることが多い気がするので
自分はこの辺にも興味があります)。

この記事で紹介されている研究や議論が出てくるのも、
そういう心象が影響しているのでしょう。

常日頃医学や医療とは、その本質に社会学があると
感じているのですが、人間の健康度の向上に目的がある
以上、また人間が社会を形成して生きていく生き物である
以上、医学が宗教や信仰心やスピリチュアルな側面を
含む、解剖生理以外の人間の本質に根ざすのは自然な
ことかもしれません。心と体のさらに上位に位置する要素
ですね。

この記事は「医者に牧師の機能まで責任を負わせる
べきでは無い」という結論で終わっていますが、この点に
ついては義務、責任、という意味では同意しますが、
医師の素養としての結果的な機能の是非はケースバイケース
だし、医師個人の人生観や信仰心や人間的資質が大きく患者の
QOL(生活の質)に影響を与えうることを考えると注意深く
読みたい記事です。

医者患者関係が人と人のかかわりで進むプロセスである以上、
宗教色はさておきそれに順ずる影響や関係が成立することは
多々あるように思いますし。

「医学は科学であり、Evidence-Based Medicine(EBM)が
大事っすよね」、と言いつつ、こういったテーマにも
バランスよく視点が向くのは(例え結果的にEBM的に
否定されても病院のチャプレンや教会の存在が否定される
わけでもないですし)すごく自然で健全なことだと感じます。

医師・患者関係におけるスピリチュアルな側面を現代風に
取り上げた興味深い記事だと思いました。
(論文のEBM的結論や似非科学的な議論から、当初の医療と
スピリチュアルな側面という視点の価値を短絡的に
切り捨てた感じの結論は個人的には好きではありませんが:
EBMはツールであって目的ではないからです)

この記事の基礎には、米国における宗教の存在感と
こういうトピックに真面目にかつ科学的に
アプローチしている研究者や研究事例、それにちゃんと
学術論文を読んでいる記者(Writer)の存在が
あることも重要です。

日本ではどうでしょうか?
原著論文に目を通している医療面・医学系の記者さんが
どれくらいいるか、という素朴な疑問が生じたり・・・
こういう日本語の一般新聞の記事、是非読みたいですね。


(注記:当初結論を読み違えていました。ご指摘をいただき
追記と共に若干修正しました。A君、迅速なフィードバック
いただき誠にありがとうございます^^。
自分の興味や考えに近いほうに引き寄せて読んでしまう怖さ
を感じました。今後も引用や解釈の際には気をつけます。)
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【2006/12/05 06:46】 | お仕事・研究・学び | トラックバック(0) | コメント(0) |
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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