ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の36歳新人会社員が、ヘルスケア領域のビジネスやコミュニケーション、子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
世界エイズデーということで
皆さん知ってます?
日本が先進国では珍しく新規のHIV/AIDS報告数(発見数)が
増え続けている国
だったこと(関係者は「(自身の
努力不足なので)恥ずかしいこと」と表現します)。

米国人からするとこの増え続けている状況は不思議らしく
「なんで?」屈託無く原因を聞かれることが多いです。。。
日本では一時の盛り上がりは鳴りを潜め、あまり
報道などでも見ないという声を聞きますが・・・
ニュースソースとしての価値が下がったからでしょうか?
予防できる病気を扱う側としては「それでいいのかな」と
素朴に考えるところが出発点です。

そしてどうすれば「他人事ではない」という意識を
高リスクな人(日本の場合特に20代、30代、MSM)を
筆頭に一般の人たちに持ってもらうか、というのが肝です。
だから飽きもせず公共広告でSTOP AIDSキャンペーンを
やるわけですね。

日本の最新HIV/AIDS動向は他の情報源(こことかここ)に
譲るとして、今学期はHIV/AIDS予防にインタラクティブ・ビデオ
や3Dゲーム(Virtual Agent:先日紹介した)を活用する研究を
やっているラボの講義を聴講したので、現時点でのHIV/AIDS予防
研究に対するスタンスをメモ。

日本の最新HIV/AIDS報告数動向:増えてますな。。。
eizu.jpg


追記:Yahoo Japanも頑張ってます
聴講したLynn Miller教授のラボでは、先日紹介したように
今までのヘルスコミュニケーション上の理論の集大成とも
言うべきノウハウを活用しています。例えば、
SOLVE(Socially Optimized Learning in a Virtual Environment)
やAIM(Adult Identity Mentoring)など。

theory-basedなシリアスゲーム開発も同様ですが、理論を
もとに現実のメッセージやゲームを構築するプロセスは実際
やってみないとイメージが湧かないところがあります。
管理人もトータルにはやったことがないので、今回の講義は
かなりイメージをつかむのに役立ちました。
Games for Healthでも非常に具体的でつっこんだ話が
紹介されていたけれども、やはり1セメスター通して
ずーっとその話を聞けるのは勉強になるなあと実感。

以前このエントリ

コマーシャルな世界のスピードと徹底振りに
アカデミック&public healthな世界はどう
刺激を受けつつ関係を構築するのがいいのでしょうか。


と、書きましたが、研究者の視点としては
「魅力ある介入メッセージ開発が出発点」
ということを再確認した、という感じです。
例としてThe Bodyという情報源・キャンペーンサイト
"Live With It,"としてエイズ感染後の人生に
ついてフラッシュ・アニメを使ったメッセージを
展開しています。

同時に、
シリアスゲームでもテレビのスポットCMでもいいのですが、
商業的に性的魅力を煽る大きなメッセージの集大成に
どう「便乗」するか、ということも併せて考えていかないと
いけません。真っ向から勝負して勝てる相手ではないし、
そもそも性的衝動を理屈やリスク観念だけで抑えられるとは
個人的に思えません。

便乗、という意味ではHH&Sのような良い実例があります。
ここも含めてより性風俗産業とのアライアンスの可能性を
探る動きが必要なのだろうと推測します。米国でどういう
アクションになっているのかは不明なのでちょっと調べて
みようっと。Win-Winを生み出す姿勢と協力者を得られれば
可能性はゼロではないと思います。

自分にとって確かなのは、ヘルスコミュニケーションの
方法論やシリアスゲームの概念は、HIV/AIDS予防研究に
貢献できる、という実感です。

今後何回かに分けてこの講義で学んだことをメモしたいと
思います。
【2006/12/01 06:53】 | お仕事・研究・学び | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2006/12/02 10:54】 | #[ 編集]
mayukoさま
コメントありがとうございます。
質問は勿論構いませんが
mayukoさんの連絡先がわかりません。
同じようにコメント欄に書き込むか
fbeppu-tky[at]umin.net
[at]を@にしてメールください。
【2006/12/02 13:59】 URL | taka #-[ 編集]
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帰国後は、神田川と公園に囲まれた土地に住んでいます。緑が多く大変気に入っています。神田川遊歩道を息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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