前回まで2回に渡って「良い医者」について
意見を寄せていただいた小児科医K先生 から、以下のような追加メールが来ました。 「良い医者探し」とは少しトピックがずれる 「賢い病院の懸かり方」についてのご意見ですが、 「良い医療のあり方探し」には重要な要素ですので、 番外編として掲載します。 医療とは、一方向の営みではなく、双方向かつ 全方向(関わる全ての人で構築する)営みですから、 医者の要素だけ考えても根本的な問題は解決しないと 管理人は感じているもので。 -- 「いい医者」論とはすこしずれますが, いつも思っていることがあります. 特に救急外来を受診する患者の親から 問診をするときに, 「どうされましたか?」と聞き病歴を聴取しても 「なぜ今(=救急の時間外に)受診したのか」が 分からない場合があります. 例えば「熱があるんです.昼間からです.」 といった場合,よくある受診理由としては 「昼間までは38度台だったが,夜になって40度になったのが心配」 「ぐったりしてきたのが心配」 「以前,肺炎で入院したことがあるので心配」 「保育園でインフルエンザがはやっているので,心配」 「昼間は会社があって受診できなかった」 「時間外のほうが待ち時間が短いから」 などがあげられます. それぞれの理由の適切さはさておくとして, どの理由か(=親が何を心配しているか)によって 医師に説明してほしいことが異なると思います. 理由が分からない場合,たとえば 「診察上も問題なく,比較的元気なので,特に処方も不要です. 症状が続くようなら明日かかりつけ医を受診してください. 急に状態に変化があるようなら 今晩もう一度いらしていただいても結構です.」 という説明だった場合, 「40度になっても大丈夫なのか?」 「食事はとれていないが大丈夫か?」 「また肺炎にならないのか?」 「インフルエンザの可能性はないのか? インフルエンザだった場合に明日まで待っても大丈夫か?」 「明日も会社があるんだけど・・」 「せっかく時間外に来たのに,また昼間に受診しないといけないのか」 などの心配/不満があることが予想されます. それぞれについて,何も訴えがないのに全部説明するのは 時間的な制約もあり,困難です. そこで,病院(特に時間外救急を)を受診する時に 上手に説明を引き出すためには 「なぜ病院に来ようと思ったのか(=何が心配か)」を 病歴を聞かれた際に付け加えることをお勧めします. 「・・・が心配なのに,そのことについて 何にも説明がされなかった.」ということは少なくなると思います. 医療者の多くは,病院に来る患者に対して 基本的には善意を持って診療にあたっています. お互いに隠れて懐を探るよりも, 心配なことは質問することが良好な関係を築くポイントだと思います. やっぱり「医者探し」=「恋人探し」なのかもしれません. -- 大いに共感します。特に小児科領域では、 患者本人(子供さん)が的確に情報を医師に伝達 できないことが多いので親御さんの情報のやり取りに関する 役割は大きいです。この視点は結局自分のお子さんを 守ることになります。 この「質問する力」をどうやって 患者の側に醸成するか、ということに管理人は興味が あります。勿論医師をはじめとする医療関係者や 病院の努力による「患者教育」「家族教育」でも 達成できる部分があると思いますが、同時に 教育分野や社会インフラにおいてそれを構築することも 重要です。 ヘルスコミュニケーションはそれに貢献する 方法論・営みだと思っています。 K先生、いつもありがとうございます。 K先生のご意見を受けて、他の友人医師からもメールを いただきました。追って紹介したいと思います。 ![]() |
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今日のニューヨークはじとじとした雨ということで、一日家にこもって宿題?をこつこ... ふぉーりん・あとにーの憂鬱【2006/10/18 07:57】
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