ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の36歳新人会社員が、ヘルスケア領域のビジネスやコミュニケーション、子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
【私見その3】良い医者が探せるようになったら・・・
今日は自身が適切な医師を探して紹介したうまくいった例を
紹介します。

遠い親戚にあたる女性(仮にBさんとします)が
白血病の1種の大変難しい病気になって相談が自分に来ました。
最初に診断をつけられた病院の医師の対応が非常に
問題があり(いきなり本人に告知、助かる見込みはない、
という言い方、骨髄移植という選択肢の提示をしない、
など専門医として非常識な言動)、
不信感をもったご主人から相談を受けた次第です。

お話を伺って自分がまず感じた・考えたことは以下です。

・迅速な対応(診断名から一刻を争う)
・医師および診断によって心理的にダメージを受けた
お二人の気持ちの理解と信頼回復

すると自然に知人の若手の血液内科医師にこう聞いていました
「あなたがこの病気にかかったら誰に治療して欲しいですか?
そういう先生を紹介してください」

その先生は「私なら・・・」と複数の先生を基礎情報と
ともに紹介してくださいました。その中からBさんご夫妻に
とって最も都合の良い(地理的・心理的)先生のところや
別ルートで紹介された著名な先生のところに相談にいかれ、
最終的に僕が紹介した(正確には仲介した)先生のところで
治療を開始されました。

今のところBさんご本人達には医師に関して満足いただいて
いると理解しています。闘病は続いていますが、少なくとも
医療や医師に対する不安感・不信感で余計なストレスを
被る、ということは少ない(完全にゼロにすることは難しい
と個人的には思います)ようにご本人達から聞いています。

自分の中ではこれは「うまくいった」例だと理解して
います。

これまでのエントリで自分が「同業他者の評判に頼るしか
なかった」と書きましたが、これがその例です。
このレベルまでコアな情報になると、インターネットでは
判定できない部分があります。口コミを知ろうにも良い
情報源がすぐにはわかりませんでした。勿論以下のような
患者会その他、病院以外にも支援してくれる組織はあります。
http://smart.lake.gr.jp/~tsubasa/

今回の例に「良い医者を探す」or「医療とうまく付き合う」
方法についてのヒントは在ると思いますが、
それを社会的に衡平性や医師側の利益を担保するような
形で誰でも利用できるシステムとして提示することが
勿論求められているのだと思いますが、そこには
考えるべき要素がかなりあるように感じています。
【2006/10/07 23:35】 | お仕事・研究・学び | トラックバック(0) | コメント(2) |
<<【ヘルスコミュニケーションツールとしての漫画】目の玉日記 | ホーム | ERシーズンXIII update(ネタバレ注意)>>
コメント
 コメントが遅れて申し訳ございません。 色々と考えているうちに、書けずにいました。

 (その2の内容も含めて)、一方による選択肢の提示に対しての、他方の選択、という枠組みで理解をすると、色々と見えてきそうな気がしました。。
 
 選択肢はないよりはもちろんあったほうがいい。 けれど、そのうちから選択をするためには、選択する側にある程度のリテラシーが要求される。 
 この選択肢の提示とリテラシーは、コミュニケーションを通じて何とかなるのかもしれません。

 ただ、最後に残るのは、情報を持った上での「当事者の意志」なんだなぁ、と読みながら感じました。 それは、個人の尊厳と一番密接にかかわっているものなので、他者との違いが明確になりやすく、かつ介入が難しいものなのだと思います。 この乗り越えられない違いに直面してしまうと、回避しがたい後味の悪さが(特に結果がうまくいかなかったとき)に起こるのですね。 医療の場合もそうだし、一般的な場合(たとえば旅行の旅順など)でも。

 とても参考になります。 続きがあるのなら、楽しみにしていますね。
 
 

【2006/10/10 23:12】 URL | Taejun #-[ 編集]
Taejunさまコメントありがとうございます。

ご指摘の通り「当事者の意思」ですね。
で、自分としてはその意思形成のための
準備や支援としての社会資源が、
学校教育やメディアにあるべきだと感じている
のですが、人は見たいものしか見ない生き物。
例えそういう資源があっても、健康な人には
「将来なるかもしれない」病気の自分とか、
障害者の自分には、なかなか思いがいたらない
のだと思います。

この辺に医者探しとヘルスコミュニケーションの
接点があるのかもしれません。
このテーマで書くことが無くなるまで、
できるだけ続けたいと思います。
【2006/10/11 15:32】 URL | taka #-[ 編集]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://healthcomm.blog32.fc2.com/tb.php/369-5ac20dee
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
ブログ内検索

最近の記事

カテゴリー

プロフィール

taka

Author:taka
**お探しの情報は上のサイト内検索かカテゴリから探索願います** 古い記事は下の方の月別のリンクからどうぞ。
----------------------
東京都杉並区在住のtakaです。興味があるのはヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲーム、ソーシャルマーケティング、メディアキャンペーン、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳業務、父親の育児、映画など。南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
帰国後は、神田川と公園に囲まれた土地に住んでいます。緑が多く大変気に入っています。神田川遊歩道を息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

プロフィール詳細はこちら参照ください。

*運営ポリシーについて
当ブログはリンクフリーです。
トラックバック機能はエントリによっては使用しません。あしからずご了承ください。ご意見・ご批判・ご質問歓迎しますが、建設的・学術的な批判以外の個人の誹謗中傷・管理人に関わりの無い宣伝広告目的のもの・意味不明なコメントやTBは削除する場合があります。

*コメント・TBについて
スパムがひどいので日本語限定&承認制にしてあります(最近スパムコメントが急増してサーバー制限をしているのでうまくコメントできない場合があります。その場合は以下にメールください)。
takabeppu[at]gmail[dot]com
[at]をアットマークに[dot]を.に代えて送信願います。

*アフィリエイトについて
書籍・音楽CD等の紹介の際、amazonその他のアフィリエイトを使用しています(Google Adsense検討中)。

カレンダー

09 | 2008/10 | 11
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

月別アーカイブ

リンク

おすすめサイト はないろ よしきくん

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ