ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 |
【私見その2】良い医者が探せるようになったら・・・
昨日は「良い医者」の定義の難しさというか評価の基準の
重要性について少し考えましたが、話を先に進めるために
それが可能だとして、さてどうなるのかな、という話です。

まずは明らかに重要であろう、
評価の基本的な要素から挙げてみましょう。

その途中で実際に自分が体験したことの意味も考えてみます。

患者にとって「良い医者」というのを規定する要素は
以下のようなものではないでしょうか。思いつくまま
挙げてみます。

【信頼に関する要素】
・自分の話をちゃんと聞いてくれる
・要望に応えてくれる
・円滑なコミュニケーションが成立している
(人によっては「率直である」「余計なことは言わない」)
・必要以上に怖がらせない
・優しい
・データが腕の良さを示している(手術件数など、
客観的データが利用可能なら:ベストじゃなくても
そこそこでもOK)
・周囲の口コミ情報が好評価
・外見や立ち居振る舞い
・病院の雰囲気、医師以外のスタッフの対応

【情報公開・広報に関する部分】:規制緩和で実現?
・得意なスキル(専門医であればその類の情報)
・特殊なスキル(手技・手術・外国語に堪能、その他)
・経歴やどこでどのようなトレーニングを受けたか
・病院運営・経営理念の提示

【便利さに関する要素】
・家から近い
・家から遠い(家族に知られたくない病気の際には重要)
・通いやすい(交通機関・道路・駐車場その他)
・安い
・医療費に関して説明してくれる(安い、に関連)
・薬が手に入りやすい(院内処方または近くに薬局)
・規模が大きい、または小さい(患者のニーズと希望による)
・比較的待たなくて良い
・融通が聞く(予約時間をずらしてもらったり、
身内のような配慮をしてくれる)
・親の代、祖父母の代から見てもらっている
・子供も大人も見てもらえる
・自分が診察してもらう間、託児サービスなどがある

【医療過誤その他、緊急時の対応】
・なんらかの過誤があった際、すぐ率直に説明してくれるか否か
・対応が誠実か否か
・患者中心に考えてくれていることが伝わってくるか否か
・出来ることと出来ないことをきちんと説明してくれるか否か


と、ここまで患者側の視点で思いつくまま挙げてみて
気づくことは、専門的な評価指標というのは、患者にとって
どれほど意味があるのかな、という素朴な疑問です。

ある程度から先は「おまかせ」というベルトコンベアーに
載せてもらいたいのが本音、というのも確かにあるでしょう。

益々「良い医者」を規定する科学的・客観的指標の意味、
というものを考えていく必要があるように思います。
それは実際の運用面での現実を考えて規定しないと意味がない
からです。

【管理人が体験したエピソード】
個人的に非常にお世話になった飲み屋のマスター
(仮にAさんとします)
が、食道がんがもとで数年前に亡くなりました。
がんがわかって手術が決まった時、管理人は診断や手術を
含めた他の医者へのセカンド・オピニオンを勧めました。
が、そのAさんは「今かかってる先生はオヤジも世話になった
良い先生で信頼してるから」と言って僕の紹介を断りました。
その病院は地域の中規模病院でしたが、その先生は、
築地の国立がんセンターの医師を紹介して、自分の診断や
判断の間違いがないことを確認したそうです。
その後、手術に望みました。

プロセスを見れば誠実で問題が無いかのように聞こえますが、
それでも、自分なら可能な選択肢を全て試みると思います。
Aさんはそうはしませんでした。
医師との間に信頼関係がある、すごく大事なことです。
が、ベストかどうかを知るのは非常に困難です。

実際、Aさんの術後の経過は思わしくなく、非常に痩せて、
一時は元気になりお店も再開されましたが、再入院となり
亡くなりました。

管理人にとって、Aさんはお世話になった人、というだけで
家族でも血縁でもありません。
が、この後味の悪さはなんでしょうか?
手に入る選択肢、このパターンとは異なる可能性をもった
選択肢が自分なら提示できたのに、それを選んでもらえ
なかったこの後味。そして自身がAさんに無理にでも
選ばせなかったことへの後悔。

勿論、自分が紹介した医師に手術されていれば、
今でもAさんが元気でお店をやっていたか、というと
それはわかりません。
生きていた可能性は未知数ですし、同じ結果になった
かもしれません。Aさんは喫煙歴も長く、お酒もよく
飲んだので色々リスクを高める要素が多かったのも
事実です。

しかし、術後の管理のレベルや経過を見た上で率直に言って、
自分にもっと何かできたのではないか、という
想いは今も消えません。

自分が個人的にAさんにやろうとしたことは、まさに
「良い医者を探す」仲介サービスの個人営業であり、
(営利ではないですが)
それを選ばない自由も患者にはある、という例です。
そしてその結果の責任は勿論選ばれなかった仲介業者には
無いわけです。
でも、それでいいのでしょうか。
そしてそれを選ばせる権利は仲介業者にはありません。
その人にとってベストなのは何か、そしてそれに責任を
持つのは誰なのか。

医師は「それは医師ですよ」と答えるでしょう。
そういった情熱と能力と誠実さをもった医師によって
日本の医療は支えられているのだと思います。
が、同時に、そう気持ちでは思いつつ、悲しいことに技量が
基準に達しない医師が一部にいるのも確かです。
本人もそれ(自身の誠実さや情熱)を信じているからこそ
性質が悪いのです。情報のない患者はたまたま行き着いた
その医師に全てをゆだねるしかありません。
それはどうすれば解決するのでしょうか。

無責任な話ですが、現時点では
管理人は明確な答えを持っていません。
コミュニケーションや経営や教育の視点
(医療者側だけでなく、患者・患者予備軍側も)
で解決できる部分は多々在ると思いますが、
仕組みとしての具体的な答えは持っていないのです。

是非読んでいただいた皆さんのご意見をいただきたいところです。
スポンサーサイト
【2006/10/05 23:29】 | お仕事・研究・学び | トラックバック(0) | コメント(0) |
<<ERシーズンXIII update(ネタバレ注意) | ホーム | 【私見その1】良い医者が探せるようになったら・・・>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://healthcomm.blog32.fc2.com/tb.php/367-b67cff0f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
ブログ内検索

最近の記事

カテゴリー

プロフィール

じょに~

Author:じょに~
**お探しの情報は上のサイト内検索かカテゴリから探索願います** 古い記事は下の方の月別のリンクからどうぞ。
----------------------
東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

プロフィール詳細はこちら参照ください。

*運営ポリシーについて
当ブログはリンクフリーです。
トラックバック機能はエントリによっては使用しません。あしからずご了承ください。ご意見・ご批判・ご質問歓迎しますが、建設的・学術的な批判以外の個人の誹謗中傷・管理人に関わりの無い宣伝広告目的のもの・意味不明なコメントやTBは削除する場合があります。

*コメント・TBについて
スパムがひどいので日本語限定&承認制にしてあります(最近スパムコメントが急増してサーバー制限をしているのでうまくコメントできない場合があります。その場合は以下にメールください)。
takabeppu[at]gmail[dot]com
[at]をアットマークに[dot]を.に代えて送信願います。

*アフィリエイトについて
書籍・音楽CD等の紹介の際、amazonその他のアフィリエイトを使用しています(Google Adsense検討中)。

カレンダー

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月別アーカイブ

リンク

おすすめサイト はないろ よしきくん

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。