ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 |
病院経営への株式会社参入について
経済特区にて、という限定付でニュースが出ていましたが、
関係者の皆様どうお思いでしょう(もうリンク切れててあきれた)。

①医療関係者は「断固反対」「医療は聖域」「許すと日本の医療が崩壊する」、路線
②政府筋の方々は
「だってしょうがないじゃない(医療費抑制しなきゃいけないんだもん)」、路線
③民間企業やコンサル系の方は「一時的措置として必要か、企業の機能・効果に期待」、路線
④無関係の一般市民(患者予備軍)は「どっちゃでもいいから
料金は安いままサービスよくしてくれ(無茶や)」、路線

かな、と思うのですが。

稚拙な論ですが、自分なりに考えたことをシェアします。
--
①は医療者の端くれとして感情的にはよくわかる主張です。
しかし根拠が薄い。「既得権益を守ろうとしているように
しか見えない」、という誰かの声にどう説得的に答えるのか。
米国の事例を挙げて批判している方も大勢いらっしゃいますが、
株式会社が参入したら、なぜ現行の医療が崩壊するのか、
ということについて日本の場合の根拠(データ)を
下に示している人はあまりいない。
(参考:こことかここなど)

確かなのは医療の世界には経営を学び専門に訓練を受けた
人材の層が薄い、ということです。
病院長が医師でなければならない、という法規上の規制も
無くなったそうですし、これから変化していくのでしょうが、
国や自治体の過剰な保護やずさんな(または上手すぎる)
経営で患者不在の医療が営まれてきた例は多々あります。

多くの医療者が頑張っているのは診療であって経営では
ありません。ここにも何か誤謬というか、ギャップが
あるような気もします。医療者のナイーブな職業理念を
政治的に利用している人たちがいるようにも感じます。

本当に「株式会社=金儲け主義」だけだと言い切れるのでしょうか?
今の病院の経営の在り方が、(優れたという条件付ですが)株式会社の
経営の在り方よりも優れている、という根拠は何でしょうか。
勉強しなければならないことが多いですね^^;

②は管理人のような下々のものが知る由もないので想像。

③知人・友人からの意見。企業が競争の激しい社会でしのぎを
けずって蓄積した競争力を、医療という新しい領域で
発揮することができれば、質を担保しつつ負担を維持または
微増で抑える、ことができるかもしれない。
ガバナンスや企業倫理や社会貢献や経営手腕なんていう
ことばが飛び交います。
Patient-Centerd healthcare患者中心医療という言葉よりも
顧客中心主義という言葉の方が早く出来た、という事実
をどう理解するか。

④が市民感情としては至る所で聞く言葉ですが、
納得のいく医療を受ける、ということは納得して家を買う
のに似ています。自分が勉強し、判断するしかないのです。
そのためにはそれなりの出費や労力というコストがかかります。
勿論医療くらいお金の心配しないで受けさせろという
主張は最もです。管理人もそう思います。

しかし、今はそれが難しくなりつつある世の中だということ
なのだと思います。超高齢化・少子化・格差社会。



で、どうするか、なのですが
試行錯誤するしかないのではないでしょうか?
上記批判例のように、米国は決して褒められた事例ばかりでは
ありませんが感心するのは試行錯誤していいものはいい、
悪いものは悪い、という判断が早いことです。
ダメなところもいっぱいありますが、それを補完する人も
必ずいます。
医療者側も自分達の仕組みと仕事に自信があるなら
余裕を持ってみていればいいのです。ダメなら淘汰される
だけのこと。自信が無いなら競争力をつける良い機会だと
捉えることはできないのでしょうか。

日本は石橋を叩いてなお渡らず、気付いたら石橋ごと河の中、
ということがあり得る国のように最近思います。
叩いても渡らないことが正しい時代もあります(ありました)が、
叩いた後すぐに渡らないといけない時代もあります
(今からはそうしたことが増えるのではないでしょうか)。
変化に対応する、ということと金儲けに走る、ということには
違いがあるはずです。

根拠をもとにロジカルに判断し、相手の感情に沿って説得する、
というヘルスコミュニケーションの原理を活用した
全体理解と戦略を、このテーマについても模索したいと思います。
スポンサーサイト
【2006/08/08 23:30】 | お仕事・研究・学び | トラックバック(2) | コメント(1) |
<<【ウェブ記事紹介】YouTubeの著作権侵害問題--ある映像制作者が抱える不満 | ホーム | いきものたち(その5)なぞのシャコ?エビ?>>
コメント
こんにちは! 始めまして。
興味深い記事で面白かったです。
私は病院で薬剤師をしておりましたが、
病院の方針、競争力等に疑問を感じ、一般企業に転職。 現在営業をしております。
企業の病院経営参加は個人的に賛成で、
将来的にはそのような仕事に関わりたいと考えております。
また遊びに来ますので、色々ご教示頂きたいです!
【2011/09/03 10:42】 URL | good+freedom #-[ 編集]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://healthcomm.blog32.fc2.com/tb.php/308-8ce6b911
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
医療崩壊に対する制度論的対策について
 すでに、別エントリに対するコメントにおいてもいくつかの有益な意見が述べられてい... 元検弁護士のつぶやき【2006/08/14 00:45】
医療法人の株式会社化雑考 (1)
通算すると小学生時代からのつき合いで、現在カリフォルニアでヘルス・コミュニケー... ふぉーりん・あとにーの憂鬱【2006/08/19 02:34】
ブログ内検索

最近の記事

カテゴリー

プロフィール

じょに~

Author:じょに~
**お探しの情報は上のサイト内検索かカテゴリから探索願います** 古い記事は下の方の月別のリンクからどうぞ。
----------------------
東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

プロフィール詳細はこちら参照ください。

*運営ポリシーについて
当ブログはリンクフリーです。
トラックバック機能はエントリによっては使用しません。あしからずご了承ください。ご意見・ご批判・ご質問歓迎しますが、建設的・学術的な批判以外の個人の誹謗中傷・管理人に関わりの無い宣伝広告目的のもの・意味不明なコメントやTBは削除する場合があります。

*コメント・TBについて
スパムがひどいので日本語限定&承認制にしてあります(最近スパムコメントが急増してサーバー制限をしているのでうまくコメントできない場合があります。その場合は以下にメールください)。
takabeppu[at]gmail[dot]com
[at]をアットマークに[dot]を.に代えて送信願います。

*アフィリエイトについて
書籍・音楽CD等の紹介の際、amazonその他のアフィリエイトを使用しています(Google Adsense検討中)。

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月別アーカイブ

リンク

おすすめサイト はないろ よしきくん

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。