ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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ERシーズンXIIあらすじ紹介断念のお詫びとThe Sun(映画)
「必ずリキャップします」とか言っておいて
Tivoで録画して焼いたDVDをレドンドのアパートに
忘れてきてしまったことに今日気づきました。

というわけでここ2回分のリキャップは断念します。
あと3回でシリーズ12も終わりだそうです。
あらすじを追ってここに来ていただいた方、ご容赦ください。
スモールトークERさんのリキャップをどうぞ)

その代わりにはなりませんが、過日紹介した
ソクーロフの「太陽」The Sun
の衝撃度について少しメモ。20060410164249.jpg

--
イッセー尾形さんは好きな役者さんである。
桃井かおりさんもそうだ。ちなみにソクーロフも学生時代
はまって見に行った(難解だったがそういうのを見たい年頃
だったのだろう)。だから必然的にこの作品は自分が見たい
作品だったのだが、見てみて驚いた。

ある時代とその時代を生きた歴史的な人物をとらえた
だけではない。その時代を作った「何か」をもとらえて
いるように思う。この作品はかなりの部分がソクーロフの
フィクションであるらしいし、さらにあくまで自分の
興味の視点からのマニアックな見方だが、書いてみる。

昭和天皇が降伏決定の軍議を終えてホルマリン漬けの
平家ガニを楽しそうに観察するシーンがある。
当時昭和天皇は神格を有していた。
つまり「神」である。御つきの佐野史郎も「お上(かみ)」
と読んでいる。

神がなぜカニを愛でるのか?
しかも食べるのではない。
観察、という「科学的行為」によって
学名や先行研究の知見、という「科学的方法論」にのっとった
口上とともに、その「美しさ」について「神秘性」に
ついて実に楽しそうに、実に恍惚と一人語りにその
素晴らしさを語るのだ。

社会学者の野村先生による「フード・ポリティクス」の
書評
にも同様の点が指摘されているが、

科学と政治に関する議論や事例は歴史上豊富にある。
科学はポリティクスから無縁でいることが難しい。

そんなことを考えながらこの映画を見ると、
実に昭和天皇という人の科学者性と神格という
(現代の自分のような人間の視点からすると)
矛盾したようなことが普通に同居・成立していた
こと自体が、あの時代の不思議さや矛盾を如実に示している
ような気がしてくる。

この映画における「科学」は、外で起こっていること
(戦争)と別次元で、実にある種の子供のお遊び、道楽、
のように見える。だからこそ美しく純粋なのだろうが。

ポリティクスから逃れられないのなら、
ポリティクスについて学び・スキルをもって
「科学」を語る必要があるだろう。

ポリティクスの特性や肌触りや感触についても、
一度くらいべろりとその怪物の舌に舐められて
みるべきだという気もしてくる。

ポリティクスから逃れられる科学者がいるのなら、
そういう人についていくのもいいだろう。

ポリティクスから逃れられる科学の分野があるのなら、
そういう分野に進むのもいいだろう。

でもそういう人や分野はあまり思い浮かばない。
そういう風に(ポリティクスなどないかのように)
振舞うか否か、そういう作業が嫌いか否か、という
その人の性格や好みの違いがあるだけだろう。

科学という周囲の思い込みも資本も影響力も巨大化した
「道具」を持ち、
その本質が「他のものに比べたらいくらか、まし」という
程度のものであることに気づかないか見ない癖が
ついたまま、「神格」というよりどころを失った
現代日本人は、さてどこに落ち着き先を見出して
これからの時代を生きるのか。

なんてことを考えさせてくれる映画でもありました。


え、何が「衝撃」かって?
イッセー尾形さんの「あ、そう」の自然さ。
優れた演技、というのは演技であることを忘れさせる
ものだ、ということがよくわかる。

日本で買えるか知りませんが、必見!!
ストーリー詳細はこちら。
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【2006/05/04 21:17】 | お仕事・研究・学び | トラックバック(0) | コメント(0) |
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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