ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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検証 日本の科学者はなぜ報われないのか
という本の一部を本日はご紹介。
米国人文化人類学者による日本科学の文化人類学的な
研究成果です。以前科学コミュニケーション文献集で
紹介しています。



「私たちが問うてみるべきは、現在の不満足な状況で
得をするのは誰か、彼らはなぜ変化に抵抗するのか、
ということだ。」(日本語版序文より)


科学コミュニケーション関連のお仕事の資料として
読んでいる本ですが、ヘルスコミュニケーションを学んで
いて日々感じていることと非常に近いことが論じられていました。

サミュエル・コールマン/著
岩館葉子/訳
文一総合出版2002年
-------------------
理系の科学政策立案者・研究者・院生なら読むべき本だと
感じました。

非常に興味深い、というか日本の科学の現状を赤裸々に
つづったレポートですが、最後の9章「日本人は特別なのか?」
が最も自分の興味とフィットした部分です。

(略)だが科学向きではない特質が事実、日本人に広く深く
浸透しているとしたらどうだろう? 日本内外の
科学ウォッチャーは絶えずこうした疑念を抱き、なかには
日本文化の全てが創造性を妨げると主張する者さえいるほどだ。
こうした国民性あるいは「文化」説は、重要な事実や論理に
てらせばもろくも崩れるが、科学の国際競争と協力に歴史的・
地理的遺産とも言うべき特別な障害が存在するのは事実である。


として、著者はそれぞれの「神話」を脱構築することを
試みます。日本人の消極性、ユーモア、言語と言葉による壁、
国民性、宗教、労働観、歴史、地理的環境、などによって。

ここで語られていることは、
科学を理解し、判断力を持って活用する「賢い市民」を
育成することを目的とした科学コミュニケーション領域は
もちろん、自分が学んでいるヘルスコミュニケーション領域
においても一定の意味を持つテーマです。

経済と同様、科学や医療の世界も今までの歴史を踏まえて
現在の「立ち位置」を考える必要があると思います。
はっきりしているのは先の見えない経済や企業経営と
同様、科学コミュニケーション・ヘルスコミュニケーション
においても新しい問題に創造的・積極的に対処する
問題解決志向と実行力
が求められている、ということだと
思います。

「日本人に生まれた理由」について漠然と考える、という
を先日書きましたが、この本の著者は日本語版序文で
その問いに1つの示唆を提示しています。

「日本が莫大な富と人的資源を抱えながら科学に十分な
貢献ができないでいるかぎり、われわれはその分貧しく
なっていく」


今後も考え続けていきたい(いかざるを得ない)テーマです。
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【2006/04/16 14:25】 | 参考書籍 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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