ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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Buying Radio and Television
久々授業レポートを。

先日のTess Cruzの講義は表記タイトルで
ヘルスコミュニケーション専門家がいかにして
公衆衛生上の問題解決のためにメディア・キャンペーン等の
一環として「メディアを買うか」という話。

買うといっても昨今話題のM&A(企業の合併・買収)
ではなく、普通に広告スポット枠を買う、ということです。

普通なら広告代理店さんやメディア企業のお仕事・領分ですが、
Cruzは相当詳細にラジオ・テレビ業界の仕組みと
広告コストなどを紹介していきます。

Tessのプロフィールはこちら
---------------------------
何より驚いたのは、公衆衛生大学院の教授であり、
予防医学・禁煙教育・健康教育が専門であるCruzが、
ラジオ・テレビ業界の内部資料のような詳細な
データを実際の購買金額とあわせて豊富に
提示してくることでした(数字などの詳細は割愛)。

日本の公衆衛生の専門家で同様の講義が院生相手にできる
人はどれくらいいるのでしょうか?
「そんな講義、ニーズがない」という声が聞こえて
きそうですが・・・

病院の電子カルテシステムの開発と一緒で、
問題解決の1つの方策として、メディアを活用する際に
その業界やその商品自体について知らない人が発注し
評価するという作業には、人の労力と金銭的コストの無駄が
多く含まれる可能性が高いと思います。

日本のお役所が発注するメディア・キャンペーンが
どのように企画・製作・発表され、どのように評価調査
されているのか知りたい今日この頃です。

この講義で習ったこと(どのくらいの予算なら
どの時間帯を買うべきか、どのメディアをどのように
組み合わせて使うべきか、使えるメディアにはどのような
ものがあるか、どのメディアはどれくらいの値段か、など)
の概要くらいは常識として専門教育でシェアされていて、
実際には経験豊富なエキスパートが研究者側にいる、
という両方が大事だなと思いました。

結局は通常の仕事・ビジネスと一緒で日ごろの「人間関係」
なのだと思いますが、研究者側としては、まずはメディア
業界の人になめられないだけの知識と彼らとの「共通言語」
が必要です。それを問題解決の必要に応じて彼女は戦略的に
習得して行ったのです。その柔軟さには敬服すべきものが
あります。

media advocacyを必要とする公衆衛生・保健
分野の専門家なら、持っておくべき素養だとも感じます。
こういった違いは、管理人としてはお国柄の違いだけで
片付けたくない部分ですね。

Cruzの滑らかな講義に感嘆した管理人は質問しました。
「自分達はあなたからこういうこと(media buying)を
学ぶことができるが、あなたはどこで学んだのか?」と。

教授を捕まえて失礼なことを聞きましたが、
彼女は笑って「コンサルタントとして自分が参加した
禁煙キャンペーン・プロジェクトのパートナーである
メディアやマーケティング会社の人たちから実地に習った」
とのこと。

彼女も第一世代なのです。少しほっとしました。

あと、少しはコミュニケーション学科(Annenberg School)と
交流があるらしく、メディア系の教授陣からも情報を
もらっているとのこと。

研究活動だけでなく、WHOや連邦政府や州政府の
禁煙キャンペーン等にコンサルタントとして
何度も参加している彼女ならでは、ということでしょう。

もうすぐ彼女の講義も終わりですが(5月から夏休みです)、
来学期以降も引き続き知識と経験を吸収したい先生の一人
です。
-------------------------------------
以下、参考情報です。

このサイトはラジオのキャンペーン効果について
Q&Aで紹介しています。
Radio Advertising

media buying の専門企業もたくさんあるようで、サイトの
内容など見ると、日本の広告代理店さんとはまた少し趣きが
異なるように感じます(内部事情は同じかもしれませんが)。
Political Campaign Media Buying(Koeppel Direct)

米国最大で最古のmedia representation firm(なんと
訳せばいいんでしょう?)である
Katz Media Groupのウェブサイト
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【2006/04/15 14:55】 | お仕事・研究・学び | トラックバック(0) | コメント(0) |
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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