ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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ヘルスコミュニケーション・メディアキャンペーンに関連するリンク集①
を整理していこう。
まずは第一弾。

今回は1つを除いて全て海外のものだが、有名どころから押さえていく。
USCの講義で紹介されたもの、独自に見つけたもの、
論文から逆引きしたものなどである。
collage.jpg


上の写真は豪州の禁煙キャンペーンのもの。

これらを詳細に見ていって感じることは、
「米・英・豪は本当にメディアキャンペーンが好きだ」、
ということである。
そして面白い&一般の人の興味を引くものこそ
良いキャンペーンである、というシンプルな事実だ。
そこにはキャンペーンデザイナーとコンテンツデザイナー
のきちんとしたコラボレーションがあることが伺える
つまり、キャンペーンの内容が頭でっかちでも稚拙でもなく
一つの作品として楽しめるものが多いのである。

キャンペーンデザイナーとは、研究者/行政担当者/政府関係者/
財団NPOなどキャンペーン実施主体組織の担当者、のことである。
キャンペーンの評価調査(社会調査などの学術調査)を含めて
全体を設計し予算管理をする総責任者である。
コンテンツデザイナーはウェブを活用したものであれば
ウェブデザイナーだし、テレビ・ラジオなどを活用するので
あればそれぞれの作り手、ということになる。雑誌やポスター
も同様である。

双方の能力とコミュニケーションがかみ合って優れた
キャンペーンが出来る、ということだろう。
というのも、社会科学者(予防医学やコミュニケーション学)
は勿論、政府・州政府・企業・財団・地域コミュニティ等の
担当者にヘルスコミュニケーションの学位(修士号や博士号)
を持った人がゴロゴロいて、アカデミックな視点と
実践的なクリエイティブな視点を両方持っている人が
多いからだ。

当該分野において大学で人材育成が行われていない
日本では、公的なキャンペーンにおいてどの程度上記のような
関係が実現されているのか是非内部事情を知りたいところだ。
問題点の抽出のために質的調査の価値があるかもしれない。
(注:設計のまずいキャンペーンがなぜか良い結果を生む、
ということもありえる。これに関しては
"Why Bad Ads Happen to Good Causes"という興味深い
ブックレットが出ているので興味ある方はこちらから
PDFをダウンロードしてみてください。)

何はともあれヘルスコミュニケーション関連のポータルと
言えば、まずここでしょう。
The Communication Initiativeのサイト
http://www.comminit.com/index.html
The Communication Initiativeは情報量が多すぎて最初
わけがわかりませんが、右フレームを上から順に見ていくと
構成団体それぞれの活動や得意技が見えてぼんやりと
全体像が見えてきます。構成団体はWHO世界保健機構を
はじめとして英国の放送局BBC、Johns Hopkins大学公衆衛生学部、
フォード財団、USAID米国国際開発局など多様な24団体
ほどです。

<禁煙関連>

1.米国疾病管理予防センター(CDC)内の
Media Campaign Resource Center(MCRC)が
管理する禁煙キャンペーンに関するデータベースです。
ID登録が必要ですが、誰でも登録できます
⇒11月4日追記:政府関係者・禁煙普及活動を行っている
NPOなどの関係者のみ登録可能との連絡を受けました。
誤解していました。お詫びして訂正します。
⇒11月5日追記:上記条件に合致すれば日本からでも
アカウント登録および利用は可能とのこと:CDCの担当者に
直接確認しました)
http://apps.nccd.cdc.gov/MCRC/
メディアタイプやテーマ毎にキャンペーン素材が検索・閲覧できるようです。

2.オーストラリア政府がやっている禁煙キャンペーン
"Every smoking doing you damage"の情報サイト
http://www.quitnow.info.au/smokescreen/smokescreen.htm
キャンペーンで使われたテレビスポット・ラジオ・
スクリーンセーバーなどがダウンロードできます。
このキャンペーンは社会調査によって評価されて
きちんとした学術論文になっています。

<ドラッグ関連>

1.米国の"National Youth Anti-Drug Media Campaign"の
アーカイブサイトです。
http://www.mediacampaign.org/mg/television.html
キャンペーンで使われた全ての
テレビスポットが見れます。親に訴えるものと
若い人自身にアピールするものに大別されています。

2.上記National Youth Anti-Drug Media Campaignが
運営しているリソースウェブサイト。
http://www.theantidrug.com/
ドラッグの種類ごとに詳細な情報や症状が紹介されて
います。検査やどのように離脱させるかなど具体的かつ
実践的なアドバイス・手段が提示されている点が秀逸。

<生活習慣病予防>

1.米国疾病管理予防センターの行っているVERBキャンペーン
http://www.cdc.gov/youthcampaign/
これは9-13歳の年代の子供達に生活習慣病予防のための
運動を奨励するキャンペーンです。ゲームを使って
運動不足解消を図るなど、行動科学やシリアスゲーム・
Entertainment Educaionの要素が活用されています。

2."5 a day"キャンペーン(Doleの例)
http://www.dole5aday.com/MusicAndPlay/M_Games.jsp?topmenu=6
ゲームを健康キャンペーンに活用した良いウェブの例だと
思います。ウェブゲームで遊びながら野菜を多く取る食生活
の重要性について学べます。これは一つのシリアスゲーム
の活用方法と思います。

<HIV/AIDS,STD予防キャンペーン>

1.KNOW HIV/AIDSキャンペーン
米国有名メディア企業の1つViacomとKaiser Family Foundation
の共同企画・実施のエイズ予防キャンペーン。
http://www.knowhivaids.org/
Viacomの持っているMTVなど若者に親和性の高いメディアを
フル活用した画期的なキャンペーンと評価が高い。
人気のテレビドラマ"Girlfriends"などとも連携したことで
有名。カイザー財団は面白い研究・取り組みに色々助成を
出しているのでも有名。
この2つの組織は、自分がインターンとして所属している
HH&Sの開設当初からのパートナー(スポンサー)でもあります。

2.Health Communication Partnership (HCP)による
キャンペーンデザイン・評価のガイドライン
"How to Mobilize Communities for Health and Social Change"
のウェブ版。
HCPは以下の5組織で構成している団体。
Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health/Center for Communication Programs.
⇒ジョンズホプキンス大の公衆衛生大学院にある
コミュニケーションプログラムセンターです。
ヘルスコミュニケーション業界では大御所の1つですね。
*以下の4団体はよく知りません。それぞれリンクしました。
Academy for Educational Development.
Save the Children.
The International HIV/AIDS Alliance.
Tulane University's School of Public Health and Tropical Medicine.

3.梅毒予防キャンペーンSTOP the SORES
http://www.stopthesores.org/
キャンペーンマスコットのPhilが色んなところに行って
梅毒予防を訴える様子を紹介したコミカルなサイト。
梅毒をはじめとしたSTD感染がエイズ感染のリスクファクター
であることは有名かつ重要な事実です。
headerPhil.gif



その他

1.米国のテレビネット局NBCによるThe More You Knowキャンペーンのサイト
http://www.nbc.com/nbc/The_More_You_Know/
毎年様々なニーズの高いトピックについてNBCの番組に出ている
有名俳優などが出演して視聴者に「行動を促す」メッセージを
送るキャンペーン。1989年より毎年恒例となっている。
人気テレビドラマERはNBCで製作・放送されています。

2.PSA:Public Service Advertisement:公共広告に
関するリソース
Goodwill Communicationsがスポンサーの
Public Service Advertising Research Center.
http://www.psaresearch.com/
ポスターのサンプルギャラリーやテレビ・ラジオなど
各種メディアの統計や関連団体リンク集などがあります。
ケースレポートが載っていて、PSAを行う側の人に参考に
なる情報を中心にしている感じです。

3.米国広告協議会のウェブサイト
http://www.adcouncil.org/
上記2のような公共広告に関するアーカイブがあります。
大抵のメディア素材が閲覧できます。
Social Changeのために貢献する、と明言している点が
印象的です。

4.日本の公共広告機構のサイト
http://www.ad-c.or.jp/
上記3.と比べるとわかりやすいのですが、情報量の差が
歴然としています。
評価調査結果が公表されていないので報告書・論文が
サイト内にない、というのも海外のサイトとの
わかりやすい違いです。
*こういった内容に関して他に良い国内サイトをご存知の方、
是非ご教示願います。

5.Keep America Beautifulという環境美化に関する
ノンプロフィットな教育団体のサイト。
キャンペーンも積極的に展開してます。
http://www.kab.org/default.asp
たかが環境美化と侮るなかれ。相当な事業展開戦略と規模を
持つ団体です。

6. Mothers Against Drunk Driving (MADD)「飲酒運転に
反対する母親の会」という訳になるのでしょうか。実の息子を
飲酒運転のドライバーに事故で殺された母親が1980年に設立
した団体ですが、米国では非常にメジャーで大規模な団体に
発展しています。メディアキャンペーン実績も豊富です。
http://www.maddmn.org/

7.Got Milk? キャンペーンのサイト
http://www.gotmilk.com/fun/pouring.html
ストーンズのミック・ジャガーはじめ、有名どころの
ポスターが有名になりました。国内では牛乳の摂取に健康上の
疑問が生じた時期があったため賛否両論ありますが、
実績としては成功しているキャンペーンと言えるようです。
キャンペーン戦略としても次々に新しいことを考えてくる、
という感じで消費者を飽きさせません。

ふう、疲れた。今まで集めたリンク集の一部を
整理しただけなのですが思ったよりも時間がかかりました。
とにかく米・英・豪の人たちがキャンペーン好きであることは
わかっていただけたと思います。それにしてもウェブ上に
情報量が豊富なので学生も一般消費者(一般市民)も
情報集めに苦労しません。
翻って日本ではどうでしょうか?
医療情報学の研究室にいたころ、ある先生が
「米国のような一般市民向けの医療情報サービスが日本で
出来ないのは、日本語のコンテンツがないから」と仰って
いたのを思い出します。
非常に充実した国立がんセンターのウェブが
職員のボランティアで運営されている、というのも
驚愕の事実です。お金の使い方を間違っているとしか
言いようがありません。コミュニケーションツールや
コンテンツはきちんとした予算と人材を運用しないと
いいものになりません。日本でヘルスコミュニケーション
にお金が廻っていないいい例だと思います。保険診療点数
制度の影響がこういう形でも出ているのでしょう。
日本の制度から言うと、病院の対外的な広報やPR活動、
ウェブサイト運営に点数がつけばいいわけですが。
(同様のことは医師たちの研究論文作成を支援する
Medical Writerを雇う予算にも言えますね。
これについても後日ご紹介します。)

で、コンテンツは無ければ創るしかないんですよね。

リンク集、充実させたいと思っています。
第二弾はまた後日ご紹介します。

追記:第2弾UPしました。
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【2005/11/03 14:05】 | お仕事・研究・学び | トラックバック(0) | コメント(0) |
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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