ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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翻訳して日本に紹介したい本
マスメディアを活用したヘルスコミュニケーション関連の
書籍や大学院レベルの教育に使える教科書は日本にはほぼない。
これ↓は最も体系的な教科書。以前NACSISで検索したら
日本の大学の図書館には全国で11図書館にしか置いて
なかった。そのうち医学・看護・保健系の図書館は
沖縄県立看護大・関西福祉大学・新潟県立看護大の
3つのみ。もったいなく感じる。

こちらにきて教科書や参考文献の膨大な量に驚くと共に、
日本でどうしてこういう取り組みが大学(または民間の)
の人間の視点で書籍になっていないのか
不思議に思っている。是非翻訳して出版したい。日本で
現時点でのマーケットがないことはわかるが、潜在的な
読者は結構居るのではないだろうか?
患者団体・予防医学・公衆衛生・医療関係者のみならず、
製薬企業の方とか広告代理店の方とかメディアの方とか保健行政の方、
いかがですか?
お世話になっている出版社の方にアドバイスを求めると、
ビジネスの難しさを挙げられる方が多い。仕方が無いことか。
なんとか初期リスクを抑えるための資金調達をしたいところ
だが難航中。NPOや公的な事業支援をしている団体などから
出版支援というのは得られないものだろうか?
下記リストのうち、翻訳出版にご興味を持っていただける方が
いれば是非ご連絡を。

Health Communication関連

・Handbook of Health Communication
T.L.Thompson, A.M.Dorsey, K.I.Miller, R.Parrott(編)
(Lawrence Erlbaum Associates Publishers 2003)
*700ページほどの分厚い教科書(前述)ですが、
日本に欠落しているヘルスコミュニケーションの全てを
網羅している本。この教科書を早く知っておけば
僕の博士論文執筆時の苦労も随分減ったのですが。。。
筆者はこの分野でトップの人ばかりです。

・Public Communication Campaigns (third edition)
R.E.Rice, C.K.Atkin
(Sage Publications, Inc, 2001)
公的キャンペーンの背景理論から設計・評価方法、
実践事例まで詳細に書かれた教科書。
事例はほとんど医療健康関連なのでヘルスコミュニケーション
の教科書としても活用できます。
上のHandbook of ~に比べるとコンパクトで400ページ程度。


・Making Health Communication Programs Works.
- A Planner's Guide -.
by National Cancer Institute
米国がん研究所が出しているヘルスコミュニケーション活動
のデザイン・実践・評価のためのマニュアル本です。
非常によく出来た本で、病院内・病院広報・県市町村レベル
のヘルスコミュニケーション活動の支援に活用できます。
ピンク色の特徴的な装丁なので、通称Pinkbookと呼ばれ、
著作権放棄され無料で配布されています。
こちらで本文を読むこともできるし、
PDFを無料で入手することも出来ます。
米国内なら、ここから申し込むと送料無料で印刷した書籍を一人何冊でも
送ってもらえます。
海外からはひょっとしたら送料がかかるかもしれませんが。
関係者に聞くと翻訳に当たっても翻訳権を取得する必要が
ないのではと言っていたので、安く翻訳できると思います。
日本のがんセンターの関係者の方など、いかがでしょうか?
200ページ程度

これら上記3冊は最優先で日本に紹介されるべきものと
考えています。

・Designing Health Messages
E.Maibach, R.L.Parrott(編)(SAGE 1995)
*メディアキャンペーンを含め、医療健康に関するメッセージ
開発の方法論を網羅した興味深い本。
背景理論の概論や具体的な各論あり。270ページ程度。


・Designing Health Communication Campaigns: What Works?
T.Backer, E.M.Rogers, R. Sopory(著)(SAGE 1992)
本文170ページ程度と薄い本だが、内容は濃い。
メディアキャンペーンやヘルスコミュニケーションの研究者
や実践者を対象としたインタビュー集をメインに、著者らの
「どうやれば効果的で効率の良いキャンペーンができるか?」
という問いを追求した本。少し古いけど入門書として使える。


・Health Writer's Handbook
Barbara Gastel(Iowa State Press1998)
*米国における医療健康業界のライター(コミュニケーター:
ジャーナリスト・ライター・広報担当者含む)のバイブルと
呼ばれている本。基礎的なことから職業訓練場の情報まで
網羅。


予防医学(メディアキャンペーンなど含む)プログラム関連

・Evaluating Health Promotion Programs
Thomas W. Valente(Oxford university press 2002)
*予防医学や健康啓発のためのプログラム
(メディア展開も含めて)の設計・評価方法に関する
教科書。著者は僕が今最もお世話になってる先生のひとりで
このブログでも既に引用済み。USCの助教授で、40代で
若手ですがこの分野では第一人者の有名人です。
現在聴講している彼の講義で教科書として使っています。
Solomon Four Group をはじめ、メディアキャンペーンの
効果を評価するうえで基本的かつ実践的な研究デザイン
などが実事例のデータと合わせて詳しく紹介されています。


英語の書評はこちら

Entertainment-Education関連(以前も別エントリで紹介
テレビドラマを使って一般市民に重要な医療健康情報を
普及させる手法の一つがEntertainment Educationです。
医療健康に限定されないのですが、重要な方法論で
あり、そもそも学際的な取り組みなのでこういう体系自体が
日本により紹介されるべきと思います。

・Entertainment-Education
A.Singhal, E.M.Rogers(Lawrence Erlbaum Associates Publishers 1999)
最初の教科書です。この分野では必須の書といえ
でしょう。故Rogersはイノベーション普及学(Diffusion of
Innovation)を創設した有名人で、HH&S主催のSentinel for
Health Awards(優れた医療ドラマ・エピソードに贈られる
賞)でも彼の名前を冠した賞があります。
日本ではRogers自身の知名度は今ひとつな印象ですが、
このDiffusion of Innovationをもとにした
ビジネス理論が多々発展し、ビジネス書でも引用され
「イノベーション」は普通の語彙になってますね。
(日本語翻訳の「イノベーション普及学」は絶版になって
いて図書館等で借りるか中古で見つける必要があります)

発展途上国における清潔観念や感染予防など
新規の概念・生活習慣を導入する際に大いに役立っている
方法論です。そのイノベーション普及学の観点を活用して、
テレビドラマ、ラジオをいかに設計して放送し、
一般市民への望ましい知識普及や行動変容の促進に
活用するか、という具体的な実際のケースレポートと
方法論が理論的背景も合わせて記載されています。


・Entertainment-Education and Social Change
A.Singhal, M.J.Cody, E.M.Rogers, M.Sabido
(Lawrence Erlbaum Associates Publishers 2004)
前掲書の発展版で、内容は前掲書に似たスタイルなの
ですが、中身はかなり最新のメジャーなドラマや映画も
取り上げられています。Codyも私がお世話になっている
先生の一人で、テレビドラマ業界にも影響力の強いUSCの
教授です。現在彼の講義も聴講しています。
刺激的でかなり面白い本です。これも教科書になってます。


追記:その後追加しました。
メディア・アドボカシーに関する本
ソーシャル・マーケティングに関する本
メディアに関連した心理学的研究の教科書
など。

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【2005/10/27 07:00】 | 参考書籍 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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