ヘルス・コミュニケーション日記
もとヒヨっ子研究者の会社員2年生が、ヘルスケア領域の話題や子育て日記、趣味等思いつきで綴ります。
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ERシーズンXIIあらすじ紹介"Split Decisions"
前回紹介のエントリに続き、
英語の勉強と趣味・研究を兼ねてドラマer(シーズン12)の
最新エピソードを毎週紹介することにしました。
気の利いた英語の台詞なども紹介したいと思います。
ERblog.jpg

といっても何度も見返す余裕はなく、1度かせいぜい2度の
視聴で乱暴に書きますので正確性を欠いている部分があります。

その点ご容赦ください。
例によってネタばれ含みますのでご注意を。

今週(1月12日木曜日放送)のタイトルは"Split Decisions"。
自分が邦訳をつけるとすると「すれ違う想い」なんてとこ
でしょうか。

*1月15日コメント追記しました。
先週までのエピソード:
1.バンドもやっている研修医バーネット先生(レイ)が、
 知らずに付き合っていた15歳の少女ゾーイとその父親から
 殴られたエピソード
2.ニーラとガラントの結婚
3.レイのバンドがメジャーデビューするチャンスを得て
 彼はERを辞めてLAに行くことを決意しケリーにその旨
 言ってしまいますが、「なしになった」とバンド仲間から
 聞かされます
4.アビーの妊娠(相手はルカ)と出産の決意

本編:
「辞めたのに何してるの?」とケリーに言われるレイ。
辞める理由が無くなったレイはごまかします。
不信がるケリーの視線を背中にレイが外科医のデュベンコ先生
と「ケリーもう行った?」「いやまだ」「もう行った?」
「今行った」なんて会話をしています。

ゾーイが顔面にひどい怪我を負ってERに来ています。
驚くレイ。最初は嘘をついてごまかしますが、
レイに詰問されて父親にやられたことがわかります。
警官を呼ぶレイ、怯えるゾーイ。

外科医のデュベンコ先生(このエピソードで唯一の
アテンディング・フィジシャン:管理責任のある医師)が、
無断欠勤のクレメンテ先生の変わりにてんてこまいの忙しさ。

3年も植物人間状態で回復の望みが無く、心肺機能が低下した
老婆の治療にあたり、救命のために積極的に治療しようと
しますが、プラットから「conservativelyにすべき」と
強く言われ、一度は引き下がります。
が、彼女の夫から長年の思い出話を聞き、
泣きながら「まだ妻を失う準備ができてないんです」
と言われ、涙腺が緩んだデュベンコ先生は夫に
感情移入して再び積極的治療を始めます。
プラットと論争になりますが、夫が彼女のDNR(生前に
積極的延命処置の拒否を宣言したもの)を覆した
という根拠で治療を強引に進めてしまいます。
当惑した看護師のサムが「あなたは外科のアテンディングで
あって、ERのアテンディングではない」とはっきり言う
あたりが日米差を感じます。
(カーター先生とルバデゥーさんのエピソードを彷彿と
させます。カーター先生はインフォームドコンセントに
おいて大失敗しましたが、さてデュベンコ先生の手腕やいかに)

アビーは妊娠・出産の件でちょっとハイパーになってしまい
眠れません。ルカを相手に話しまくり食べまくります。
(アビーの母親と実弟が躁鬱であることが思い出されます)
生まれてくる赤ちゃんのために買い物に出る二人。
ベビー洋品店で二人でいるところを病院職員に見られそうに
なると慌てて隠れたりしています
(まだERには秘密にしている)

ゾーイのところに警官とソーシャルワーカーが来ています。
レイはソーシャルワーカーと話をして自分が責任を持つから
シェルターに連れて行くのを待ってくれと言います。
ゾーイは結果として(父から逃げるために)父と決別した
姉(父は場所を知らない)のところにいくことになります。

デュベンコ先生は転棟依頼を出したICUの専門医に、
すぐに積極的治療をやめるように怒りながら厳しく言われ
(ICUという高価で他に優先順位の高い患者が待っている
医療資源をこの患者に使うわけにはいかない、という判断)、
折角入れた管を抜いてしまいます。
夫はそれを「妻の具合がよくなった」と勘違いして喜びます。
(この辺、管理人が心臓外科で働いていた頃によく経験しました)
デュベンコ先生は若き日のカーター先生とは異なり、
夫の誤解をはっきり否定し、現実を厳しく説明します。
その結果夫は「大金を払って救う価値が私の妻に無いと
言うのか!」と怒ってしまい、戻ってきて全財産87000ドル
(日本円で1000万円以上)の小切手をデュベンコ先生に
たたきつけて「これで妻を治療してくれ」と言います。
これにも当惑してお金の問題ではなく、ここでしてあげられる
ことには限界があることを説明し(郡立の公立病院なので)、
小切手を返すデュベンコ先生。
夫は怒って飛び出してしまいます。

プラットは酒気帯び運転の友人を助けたり
(血液サンプルをすり替える)しています。

うまれつき4つの乳首を持つダメチーフレジデントのモリスは、
ネットで知り合ったアフリカンアメリカンの女性との
実際のデートに不安がつのり同じくアフリカン・アメリカンの
プラットに助けを求めますが、つれないプラット。
彼女がERに来ると色々モリスに意地悪をして彼女に
モリスの体のことをほのめかします。モリスは意を決して
自分の4つの乳首をカミングアウトします。
が、彼女はにやりと笑って自分の足の指が生まれつき6本ある
ことをモリスに伝え微笑みます。
なにやら良い雰囲気のモリスと彼女です。
意外で不満そうなプラット。

運び出される老婆、戻ってきた夫は慌てて「どこに
連れて行くんだ?」とデュベンコ先生に詰め寄ります。
デュベンコ先生は私立の病院に連絡し、夫の望む積極的治療を
ICUで続けられるように手配していたのでした。
小切手は有効利用されるでしょう。夫の願いをかなえた形
です。カーター先生とは違いさすが経験を感じますが、
夫は妻の医療費に全財産を使った後、どうするのでしょう?
(野暮な疑問ですが)

ニーラとガラント(イラクから帰国して軍の病院で働き、
ニーラと結婚しました)は一緒に住むためのアパートを
探していますが、その前に二人でガラントがイラクで
知り合ったり治療したりして、今はシカゴの病院に
入院中の傷病兵たちを見舞います。
脳障害を負って退院できない兵士がガラントに
「ここから出してくれ」と助けを求めます。
どうすることもできないガラントは思いつめた表情です。

その理由がすぐわかります。アパートの下見をしている途中で
イラクに戻る旨をガラントはニーラに伝えます。
彼は言います。
Something happens over there.
この台詞は切実です。イラクでは(傷病兵たちの現実のような)
そういう現実が日々起こっているのだ、という軍医としての
使命感、ニーラとの生活の葛藤でしょうか。ニーラとの生活を
大切にしたいと想いつつも、イラクの現実から目を
そらしたくない、軍医として使命を全うしたいという
気持ちのようです。「それをしないと自分で無くなる」、
という言い方をしていました。
(イラク戦争を題材にして昨年放送されたドラマ
Over There
も意識した台詞だと思います。ERを首になった
もとマルッチ先生役の役者さんも出ているし)。

ガラントの決定の身勝手さに怒ったニーラは泣きながら
こう言います。
I love you, but I still don't know you.

この台詞は非常に印象的でした。
最近身近な米国人の友人からそういった話を聞いたもので特に。
夫婦というのは、特に若い夫婦にとっては
複雑怪奇で思っている以上に危ういもののようです。

-------------------------------------------------------------
以上、かなり漏れや時系列のずれはあると思いますが
大雑把にあらすじ紹介でした。
ドラマ制作の視点からも、エピソードの配分のバランスの良さ
(緊張と抜き(笑い)の連続、ほぼ1分に1度の見せ場、豊富な
キャラクター造形など)など、非常に勉強になります。
自分にとっては専門用語や言い回しの勉強にもなります。

1月15日追記:書こうと思っていて忘れていました。
上記植物人間状態の老婆の夫の言葉「まだ準備が出来ていない」
というのは、病院にいるととてもよく起こる事態ですし、
個人的にも理解できるものです。
自分が看護師になったきっかけは祖父の病院での最期でした。
心臓に問題があった祖父は発作から(おそらく心筋梗塞)
寝たきりになり、もうろうとした中で本人は嫌がったにも
関わらず人工呼吸器が装着されました。

素人目にはそういった治療が功を奏しているようには見え
ませんでしたが、その治療は役1ヶ月続けられ祖父は亡くなり
ました。夜間付き添いをしていた自分はたまたま婦長さんと
話す機会があり、「こういった(延命治療のような)ことは
果たして意味があるんでしょうか?」と聞きました。
すると婦長さんは「ご本人にはもう意味がないかもしれない。
けれども残された家族、まだその準備が出来ていないご家族
には意味があるんです。(延命治療には)そういう意味も
あるんですよ」と言われました。

勿論医療経済学的には別の視点も持てるのですが、
ここでは一般市民の自然な感情の方に寄り添って
考えます。そういうニーズがある以上、それにできるだけ
応えるのが現場で医療者が求められることです。
それを否定することは現場では難しい。
上記の夫も納得するまで妻のICUでの治療に付き合うしか
ないでしょう。個人負担ができ、ご本人と夫が納得していれば
それでいいのだと思います(この場合、ご本人の意思が表明
できない状態なので医学倫理的考察の対象になりますが)。

祖父のエピソードに戻ります。
当時はただの教養部の学生(20才)でしたが、
約1ヶ月の祖父の闘病に付き合うことで、医療の一端を
垣間見た気がしました。
その際に医師よりも看護師の皆さんの方がより家族の立場に
近いことを実感しました(たまたま担当医の態度や
性格の問題でもあったのでしょうが)。治らない患者に
対する態度が医師と看護師(当時は看護婦)ではおのずと
違うからかもしれません。
Cure(治療)とCare(看護する・お世話する)の違いとも
いえます。自分は後者に興味があった、ということでしょう。
そういった自身の人間性や嗜好は今に続いているように思います。


来週に続く
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【2006/01/14 11:59】 | 〔テレビ・映画〕ドラマER | トラックバック(0) | コメント(0) |
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東京都世田谷区在住のじょに~です。長年慣れ親しんだ杉並区を離れ、先月隣の区に引っ越しました(ついでにハンドルネームも会社で頂いたコードネーム?に改名^^;)。興味があるのはヘルスケア領域のビジネス、ヘルスコミュニケーション(特にメディア経由)、シリアスゲームの医療健康分野における活用、医療ドラマ、医療者患者関係、医師支援、ワークライフバランス、翻訳、子育て、映画など。数年前南カリフォルニア大学(USC)でヘルスコミュニケーションについて学びました。帰国後は企業で医療分野のビジネスに取り組んでいます。通信制MBAでMBA取得。もともと看護師ですが博士号(医学)は社会医学領域で取得。シリアスゲームによるヘルスコミュニケーションにも興味を持っています。
引越し先にも慣れ、世田谷の畑の多さに驚きつつ、近所や公園を二人の息子達と散歩しつつ考えたことや日々学んだことなど書き続けていきたいと思います。

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