なんだろうこの感動は。
質の良い映画を2時間半みっちり観たような。 自分はこの1時間(CM飛ばしたからほぼ45分)、 物語によって「集中の繭」のなかにいた。 今回のERは、ジェームズ・ウッズがゲスト出演で、 著名な生化学者で医学部でも教えていた筋萎縮性側索硬化症 ALS(こちらも) (ルー・ゲーリックやホーキング博士の病気としても有名) の患者として登場。 あの独特の、あくの強い演技は健在で、元気な頃の彼の役 (ATPについて熱弁を奮う大学での講義風景など)で 存分に発揮されていた。 物語はスケートリンクから始まる。 時間が止まったようにスローモーションでアイススケートで スピンする女の人。そこに進み出る電動車椅子の男。 うつろな表情。一目でALSだとわかる。 ドラマは時間を逆行させつつ、 このALS患者が誰で、 どんな性格で、 ERのスタッフたちがどんな風に彼とこの数年関わって きたのか、 がわかるように、現在と数年前(1年前、2年前、6年前)を 行ったり来たりして、 最後にアビーとの出会いに至り、 やはりスケートリンクで終わる。 アメリカのドラマ業界のノウハウの粋を集めた劇作、 ERのこの数年間(グリーン先生の死後)の資産を 全てつぎ込んだような構成、 そう言いたい。 これだけ長く続いているドラマなのにこれほど 「オリジナル」な印象を見るものに与えることに驚愕せざる を得ない。マンネリになっていないのだ。 (余程制作側が力を入れる理由があったのか、はたまた 全て出し切らないといけないほど追い詰められているのか。 野暮な詮索はこの際せず。) それに加えてジェームズ・ウッズの役者としての矜持、 彼の示したあくの強さ(生命力)と静かな闘志。 それを受けるアビー役のモウラ・ティアニーの しなやかさ。 それら全てによるケミストリーは、このエピソードを 印象深いものにしている。 感動した。 とりあえず今日はこの感動のままに筆をすべらせておいて、 詳細のあらすじや考えたこと (ブッシュ政権による幹細胞研究の支援中止などについて) は明日以降にしよう。時間もないのですんません。 シリーズ12のあらすじを求めてこのブログに来てくださる マニアックな方が日本に少なからずいるので、 ちゃんと書きます。 追記:ここに書きました。 ![]() |
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